三川基好
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三川 基好(みかわ きよし、1950年8月13日 - 2007年10月9日)は、日本の英語学者、翻訳家。 早稲田大学文学部教授。専攻は英語史・辞書史。
日本言語学会、早稲田大学英文学会、早稲田大学英語学会、日本推理作家協会各会員。
生涯
[編集]東京都出身。後年、岩手県盛岡市在住。早稲田大学文学部英文学科卒、早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。
就実女子大学文学部講師、早稲田大学文学部助教授を経て、教授。2000年、ジョナサン・グリーン『辞書の世界史』で日本翻訳出版文化賞受賞。
中学・高校の同級生の田口俊樹の紹介で翻訳家に。英米文学やミステリー小説の翻訳を数多く手がけた。ジム・トンプスン作品の翻訳でしられ、また、ワセダミステリクラブ会長(顧問)もつとめた。
翻訳
[編集]- 『ハリーの探偵日記』(アラン・ペドラザス、ハヤカワ・ミステリ) 1997
- 『誰の罪でもなく - 私立探偵ジョー・シックススミス』(レジナルド・ヒル、ハヤカワ・ミステリ) 1997
- 『脅える暗殺者』(ジョー・ゴアズ、扶桑社ミステリー) 1997
- 『誰もがそれを狙ってる』(マイクル・ストーン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1998
- 『ポーをめぐる殺人』(ウィリアム・ヒョーツバーグ、扶桑社ミステリー) 1998
- 『辞書の世界史』(ジョナサン・グリーン、朝日新聞社) 1999
- 『逃げるが勝ち』(フィリップ・リード、ハヤカワ・ミステリ) 1999
- 『輝ける日々へ』(テレンス・ファハティ、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1999
- 『キル・ミー・アゲイン』(テレンス・ファハティ、早川書房、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2000
- 『ウェットワーク』(フィリップ・ナットマン、文春文庫) 2000
- 『ハドリアヌスの長城』(ロバート・ドレイパー、文春文庫) 2000
- 『中世の家族 パストン家書簡で読む乱世イギリスの暮らし』(フランシス&ジョゼフ・ギース、朝日新聞社) 2001、のち改題『中世ヨーロッパの家族』(講談社学術文庫)
- 『ウォールストリート投資銀行残酷日記 サルになれなかった僕たち』(ジョン・ロルフ, ピーター・トゥルーブ、主婦の友社) 2001、のち改題『サルになれなかった僕たち』 2007
- 『夜明けの挽歌』(レナード・チャン、アーティストハウス) 2002
- 『悦楽者たちの館』(ジョン・ウォーレン、扶桑社ミステリー) 2003
- 『アンダーキル』 (レナード・チャン、アーティストハウス、Book plus) 2003
- 『黒衣のダリア』(マックス・アラン・コリンズ、文春文庫) 2003
- 『ペイパーバック・ライター』(ウィリアム・ロード、アーティストハウスパブリシャーズ) 2003
- 『ゼロ時間へ』(アガサ・クリスティー、ハヤカワ文庫クリスティー文庫) 2004
- 『英語の冒険』(メルヴィン・ブラッグ、アーティストハウスパブリッシャーズ) 2004、のち講談社学術文庫
- 『死体が語る真実 9・11からバラバラ殺人まで衝撃の現場報告』(エミリー・クレイグ、文春文庫) 2005
- 『9.11 生死を分けた102分 崩壊する超高層ビル内部からの驚くべき証言』(ジム・ドワイヤー, ケヴィン・フリン、文藝春秋) 2005
- 『カジノを罠にかけろ』(ジェイムズ・スウェイン、文春文庫) 2005
- 『ファニーマネー』(ジェイムズ・スウェイン、文春文庫) 2006
- 『ダーティ・サリー』(マイケル・サイモン、文春文庫) 2006
- 『ピンクパンサー』(マックス・アラン・コリンズ、文春文庫) 2006
- 『コーデックス』(レヴ・グロスマン、ソニー・マガジンズ) 2006
- 『キラー・イン・ザ・レイン』(レイモンド・チャンドラー、小鷹信光他共訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、チャンドラー短篇全集1) 2007
- 『狂犬は眠らない』(ジェイムズ・グレイディ、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2007
- 『トライ・ザ・ガール』(レイモンド・チャンドラー、木村二郎他共訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、チャンドラー短篇全集2) 2007
- 『曲芸師のハンドブック』(クレイグ・クレヴェンジャー、ヴィレッジブックス) 2008
G・M・フォード
[編集]- 『手負いの森』(G・M・フォード、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1997
- 『憤怒』(G・M・フォード、新潮文庫) 2003
- 『黒い河』(G・M・フォード、新潮文庫) 2004
- 『白骨』(G・M・フォード、新潮文庫) 2005
- 『毒魔』(G・M・フォード、新潮文庫) 2007
ジョン・ダニング
[編集]- 『名もなき墓標』(ジョン・ダニング、ハヤカワ・ミステリ文庫) 1999
- 『ジンジャー・ノースの影』(ジョン・ダニング、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2000
- 『深夜特別放送』上・下(ジョン・ダニング、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2001
ジム・トンプスン
[編集]- 『残酷な夜』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2000、のち扶桑社ミステリー
- 『ポップ1280』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2000、のち扶桑社ミステリー
- 『アフター・ダーク』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2001
- 『死ぬほどいい女』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2002
- 『深夜のベルボーイ』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2003
- 『取るに足りない殺人』(ジム・トンプスン、扶桑社) 2003
- 『おれの中の殺し屋』(ジム・トンプスン、扶桑社ミステリー) 2005
- 『失われた男』(ジム・トンプスン、扶桑社ミステリー) 2006
- 『荒涼の町』(ジム・トンプスン、扶桑社ミステリー) 2007
- 『この世界、そして花火』(ジム・トンプスン、扶桑社ミステリー) 2009
エリオット・パティスン
[編集]- 『頭蓋骨のマントラ』上・下(エリオット・パティスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2001
- 『シルクロードの鬼神』上・下(エリオット・パティスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2002
- 『霊峰の血』上・下(エリオット・パティスン、ハヤカワ・ミステリ文庫) 2004
チャールズ・M・シュルツ
[編集]- 『スヌーピーはふつうの犬じゃない』(チャールズ・M・シュルツ、集英社) 1998
- 『チャーリー・ブラウン たんなるマヌケじゃない チャーリー・ブラウン大百科』(チャールズ・M・シュルツ、集英社) 1999
- 『バレンタインデーよ、バブーちゃん!』(チャールズ・M・シュルツ、集英社) 1999
- 『スヌーピーの50年 世界中が愛したコミック『ピーナッツ』』(チャールズ・M・シュルツ、朝日新聞社) 2001、のち朝日文庫
- 『スヌーピーが先生! 英語で話そう。』(チャールズ・M・シュルツ(コミック)、ジェームス・M・バーダマン、編著、朝日新聞社) 2004
脚注
[編集]- ^ 三川基好氏死去 早稲田大教授 47news 2007年10月11日