ステーキハウスリベラ

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Ribera Steakhouse
A shot of one side of the exterior of the Meguro location
レストラン情報
種類 Steak house
Japan
品川区東五反田
他の場所 目黒区下目黒
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ステーキハウス リベラRibera SteakhouseStēkihausu Riberaは、日本のプロレスボクシング総合格闘技をテーマにしたステーキハウスレストラン。創業店舗は五反田にあり、下目黒に2号店がある。初来日した外国人レスラーが東京滞在時に同店を訪れる事が一種の通過儀礼ともされている[1][2]。一部のレスラーの中には、オーナーから「リベラオリジナル」の特製ジャンパーをプレゼントされることもある。

歴史[編集]

黒サテンのリベラステーキハウスジャケットを着たレスラー、ケイトリン・ダイアモンド

来日経験豊富なカナダ人プロレスラー、クリス・ジェリコの著書によると、スタン・ハンセンが1970年代にリベラを「発見」したとしている[3]。しかしハンセン本人によると、当レストランを発見した最初のアメリカ人レスラーはブルーザー・ブロディとしており[1]、店側の発言としてもプロレス界に知られる存在となったのは、ブロディの来店がきっかけだとしている[4]

ブロディは全日本プロレスへの参戦時、宿泊していたホテルでお勧めのステーキハウスを尋ねたところ、この「リベラ」を紹介されてその味を絶賛して常連になったという経緯がある。それ以降はリベラのオリジナルTシャツを着用したり、レスラー仲間達にリベラの来店を勧めたりしていった結果、1970年代後半から1980年代初頭に掛けてアメリカ人のプロレスラー達が来日の際、頻繁にリベラの方へ通い始めるようになった[2]。そのブロディのおかげもあり、客足が伸び悩んでいた店舗にレスラー達が次々と足を運ぶようになる。山口オーナーは来店記念として撮影したレスラー達の姿を映した何百もの写真で壁や天井を覆い始めており、プロレスファンにもその名物店として知れ渡って行く[5]

店内にはレスラー達から進呈されたタイトルベルトやサイン入り色紙、トロフィーなどの記念品も飾られている[6]

山口オーナーは繁盛店へのきっかけを作ってくれたプロレスラー達への敬意と感謝の印として、来店した選手にオリジナル特製ジャンパーやTシャツをプレゼントすることもある[2]。ジャンパーはサテン生地で、胸に雄牛のロゴ・背中に雄牛とRIBERAのロゴがデザインされている 。ロード・ウォリアー・アニマルなどがZubazパンツの上にリベラのジャンパーを着た姿で頻繁にメディアへ登場するようになり、外国人レスラー達の間で更にリベラの知名度[7]が上がって来ると、初来店時に特製ジャンパーを受け取ることが恒例あるいはステータスとなって行く[1]

カナダで長期間に渡りリングで活躍していたリッキー・フジの話によると、海外でリベラ特製ジャンパーを着用することに関して「私はプロレスラーであり日本にも来日したことがあります、という意味合いを持っている」という見解を口にしている[3]

メニュー[編集]

ステーキのメニューは、リブロースステーキの方は1/2ポンド(ハーフサイズ)200g、1ポンド450g、横綱ステーキ640g[注 1][8]がある。ヒレステーキの方は200g、300g、バダ・ハリ450g[注 2]と、2ポンド900g+ライス2皿+生野菜1皿の高橋真麻ステーキ[注 3]があり、各メニューにはコーンが添えられライスが付いてくる[6]。ヒレステーキ600gの「キヨハラステーキ[9]」・同550gの「魔裟斗ステーキ」など、新メニューも時折追加される。さらに裏メニューとして、ロースとヒレが各150gずつという「ネイチャーステーキ」[注 4][8]も存在する。

高橋真麻ステーキのメニュー掲示には「お1人様1オーダーでお願いします」と断り書きが明記されており、一緒に来店した友人等と取り分けて食すことは出来ない。各ステーキのライスを大盛りにしたい場合はプラス200円である。なお、ライスのお代わりも同額の200円。リベラで定番人気の1ポンド450gステーキの価格は4200円となっている。

サイドメニューにはエローテ(コーン炒め)・生野菜・コーンスープがある。ドリンクメニューはビール、ワイン[注 5]コカ・コーラ、からだすこやか茶などがある。また「大食いチャレンジメニュー」というのも存在しており、30分以内に500gのジャンボステーキ3枚と大盛りライスを3杯完食すると料金は無料となり、更に賞金10,000円が進呈される。ただし達成する難易度は高く、失敗した場合はペナルティー料として12,600円を支払う事となる。

2号店となる目黒店が下目黒にあり、五反田店のオーナーの息子である山口敏彦が運営している[2]。メニューの種類や価格は一部を除いて五反田店と共通になっている。

関連項目[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ 元々第64代横綱・曙太郎のリクエストで生まれたメニューで、重量は「64」という数字にちなんでいる。
  2. ^ 来日してリベラを訪れる際には必ずバダ・ハリが注文をするステーキのため、それに因んだ名前が付けられている。
  3. ^ 高橋真麻は父と共に常連であり、リベラのファンであるという。また自身のAmebaブログでも来店したことが伝えられている。
  4. ^ 発案者は寺門ジモン
  5. ^ ワインの方は赤ワインと白ワインがあり、グラスとボトルが選べる。

出典[編集]

  1. ^ a b c Sonny, Julian (2014年7月4日). “The Legend Of Ribera: Visiting This Steakhouse In Japan Is A Rite Of Passage For Pro Wrestlers”. Elite Daily. 2015年4月18日閲覧。
  2. ^ a b c d Linder, Zach (2013年8月7日). “Wrestling's favorite restaurant: The oral history of Ribera Steakhouse”. WWE. 2015年4月18日閲覧。
  3. ^ a b Jericho, Chris (2007). A Lion's Tale: Around the World in Spandex. Grand Central Publishing 
  4. ^ ラジオ『真夜中のハーリー&レイス』ゲスト 山口敏彦(ステーキハウスリベラ). 文化放送. (2019-01-20) 
  5. ^ Roberts, Jeremy (2009). Rey Mysterio: Behind the Mask. Simon and Schuster. p. 104 
  6. ^ a b Liew, Frank (2011年6月27日). “Tokyo: Wrestle-mania”. The New Zealand Herald. 2015年4月19日閲覧。
  7. ^ Melok, Bobby (2011年12月6日). “Superstars recall Ribera Steakhouse, bring back Zubaz”. WWE. 2015年4月18日閲覧。
  8. ^ a b 1ポンドステーキへの挑戦! 目黒・リベラのやみつきになる旨さにノックアウト! - テレビ東京 旅グルメ・2016年7月27日
  9. ^ 清原氏が3キロステーキ男食いに挑戦 ヒレ肉600グラムの新メニュー「キヨハラ」できた - デイリースポーツ・2021年12月22日

外部リンク[編集]