ジェリー・A・ハウスマン
生誕 | 1946年5月5日(78歳) |
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国籍 | アメリカ合衆国 |
研究機関 | MIT |
研究分野 | 計量経済学 |
母校 |
オックスフォード大学ナフィールド・カレッジ (博士号) ブラウン大学 (学士) |
博士課程 指導学生 |
ハルバート・ホワイト ロジャー・H・ゴードン[1] ホイットニー・K・ニューイー[2] アンドリュー・ロー ジェフリー・R・クリング[3] ヤシン・アイト=サハリア[4] |
実績 | ハウスマン検定 |
受賞 |
ジョン・ベイツ・クラーク賞 (1985) フリッシュ賞 (1980) |
情報 - IDEAS/RePEc |
ジェリー・アレン・ハウスマン(Jerry Allen Hausman、1946年5月5日-)は、マサチューセッツ工科大学の経済学名誉教授[注釈 1]であり著名な計量経済学者。
概要
[編集]1968年にブラウン大学からスンマ・クム・ラウデでの学士号を取得し、オックスフォード大学ナフィールド・カレッジから博士号を取得。同大学では「Theoretical and empirical aspects of vintage capital models[5] (成熟した資本モデルの理論的・実証的側面)」という論文で1973年にマーシャル奨学生[注釈 2]となった[6]。
ハウスマンは恐らくDurbin-Wu-Hausman検定の開発で最もよく知られており、これは統計モデルがデータに対応するものなのかを科学者が評価できるようにした[7]最初の簡単な手法である。
彼は通信分野で広範囲な研究をしており、反トラスト法や合併 (企業)、財政や税制、規制の専門家として認知されている。またハウスマンはMIT通信経済リサーチプログラムの理事も務めている。
近年の彼の応用論文は、新商品が経済福祉に及ぼす影響や消費者物価指数におけるそれら影響の測定、3Gやブロードバンドなどの新しい通信技術、通信や鉄道の規制、ネットワーク市場での競争などをテーマにしたものである。近年の彼の計量経済学論文には、差分の差分法モデル、準パラメトリック期間モデル、混合ロジットモデル、基準外状況における変数の誤差 (errors in variables) などに関する推論がある。
ミクロ計量経済学で影響力のある論文を数多く発表しており、1985年にジョン・ベイツ・クラーク賞、1980年にフリッシュ賞など権威ある賞を幾つか受賞している。2011年トムソン・ロイター引用栄誉賞受賞。
代表的な出版物
[編集]脚注
[編集]注釈
[編集]- ^ 正式な肩書はJohn and Jennie S. MacDonald Professorという名誉職。顕著な功績が学内で評価されると任命される。
- ^ マーシャル奨学金は「国の指導的立場になれるほど卓越した知性を持つ若いアメリカ人」を対象とした、大学院の奨学金制度。米国で最も権威ある奨学金の一つとされる。詳細は英語版en:Marshall Scholarshipを参照。
出典
[編集]- ^ Gordon, Roger Hall (1976). Essays on the causes and equitable treatment of differences in earnings and ability (Ph.D.). MIT. 2017年1月21日閲覧。
- ^ Specification testing and estimation using a generalized method of moments
- ^ Kling, Jeffrey Richard (1998). Identifying causal effects of public policies (Ph.D.). MIT. hdl:1721.1/10114。
- ^ Nonparametric functional estimation with applications to financial models
- ^ “Theoretical and empirical aspects of vintage capital models”. British Library EThOS. 17 May 2013閲覧。
- ^ ジェリー・A・ハウスマン - Mathematics Genealogy Project
- ^ 北村行伸「第5章 操作変数法」一橋大学経済研究所『ミクロ計量経済学入門』6-7頁。この検定によって、統計の因果関係を説明しうる変数(説明変数)が内生であるかを確かめられる。