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ギミ・サム・ネック

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『ギミ・サム・ネック』
ロン・ウッドスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ロック
時間
レーベル コロムビア・レコード
プロデュース ロイ・トーマス・ベイカー
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 45位(アメリカ[2]
  • ロン・ウッド アルバム 年表
    マホニーズ・ラスト・スタンド(with ロニー・レーン
    (1976年)
    ギミ・サム・ネック
    (1979年)
    1234
    (1981年)
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    ギミ・サム・ネック』(Gimme Some Neck)は、イングランドロック・ミュージシャン、ロン・ウッド1979年に発表した、ソロ名義では3作目のスタジオ・アルバム

    背景

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    ローリング・ストーンズのアルバム『女たち』(1978年)のレコーディングと同時進行で制作が進められ、ベーシック・トラックはウッド、チャーリー・ワッツ、ポップス・ポップウェル(ロバート・ポップウェル)によって10日間で録音された[1]ミック・ジャガーキース・リチャーズもレコーディングに参加しており、クレジットには明記されていないが、ジャガーは「インフェクション」の作詞にも貢献している[1]。ジャケットやLP内袋の絵は、ウッド自身が描いた[3]

    「セブン・デイズ」はボブ・ディランが提供した曲である。ウッドとディランは、エリック・クラプトンのアルバム『ノー・リーズン・トゥ・クライ』(1976年)のレコーディング・セッションに参加しており、その時にディランからこの曲を贈られた[4]。なお、作者ディランによるスタジオ・レコーディングは残されていないが、ディランのコンピレーション・アルバム『ブートレッグ・シリーズ第1〜3集』(1991年)には、「セブン・デイズ」の未発表ライヴ音源が収録された。

    「F.U.C.ハー」は猥褻な歌詞が問題視され、本作の発売元のコロムビア・レコードはラジオ局に「"F.U.C. Her"という曲は、歌詞の中に露骨な性的欲求が含まれており、大衆の一部に不快感を与える可能性もあるため、放送前に局の上層部のオーディションを要する」と書かれた注意書きを配布した[3]

    反響・評価

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    アメリカのBillboard 200では45位に達し、自身初の全米トップ100入りを果たした[2]。イギリスでは「セブン・デイズ」がシングル・カットされたが、アルバム/シングル共に全英チャート入りは果たせなかった[3]

    William Ruhlmannはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け、本作の聴き所として「セブン・デイズ」を挙げて「ウッドの粗い声が、不思議なぐらいミスターD(ディラン)本人のように聴こえる」と評している[5]

    ツアー

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    ウッドは本作のリリースに伴い、キース・リチャーズ、スタンリー・クラークイアン・マクレガンボビー・キーズ、それにミーターズのジョー“ジガブー”モデリストと共にニュー・バーバリアンズ英語版を結成してツアーを行った[6]。当時のセットリストは、本作からの曲に加えて、ローリング・ストーンズの曲やウッドの旧作からの曲も含まれていた[6]。2006年には、1979年5月5日にメリーランド州で行われた公演のライヴ音源を収録したアルバム『Buried Alive: Live in Maryland』が公式発売されている[7]

    収録曲

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    特記なき楽曲はロン・ウッド作。3.はインストゥルメンタル

    1. ウォリー・ノウ・モア - "Worry No More" (Jerry Lynn Williams) - 2:34
    2. ブレイキン・マイ・ハート - "Breakin' My Heart" - 4:17
    3. デリア - "Delia" (Traditional) - 0:42
    4. ベリッド・アライヴ - "Buried Alive" - 3:37
    5. カム・トゥ・リアライズ - "Come to Realise" - 3:52
    6. インフェクション - "Infekshun" - 4:03
    7. セブン・デイズ - "Seven Days" (Bob Dylan) - 4:10
    8. ウィ・オール・ゲット・オールド - "We All Get Old" - 4:09
    9. F.U.C.ハー - "F.U.C. Her" - 3:15
    10. ロスト・アンド・ロンリー - "Lost and Lonely" - 4:14
    11. ドント・ウォリー - "Don't Worry" - 3:29

    参加ミュージシャン

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    脚注

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    1. ^ a b c Gimme Some Neck - Ron Wood - Ronnie Wood - 2015年1月4日閲覧
    2. ^ a b Ron Wood - Awards”. AllMusic. 2016年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年8月8日閲覧。
    3. ^ a b c 越谷政義『ローリング・ストーンズ大百科』CBS・ソニー出版、1986年、203-205頁。ISBN 4-7897-0261-8 
    4. ^ Interview with Ronnie Wood of the Rolling Stones | Arts & Entertainment | Atlantic City Weekly - 2019年8月8日閲覧
    5. ^ Gimme Some Neck - Ron Wood | AllMusic - Review by William Ruhlmann
    6. ^ a b 35 Years Ago: Ronnie Wood Releases 'Gimme Some Neck' - ultimateclassicrock.com - article by Chris Epting - 2015年1月4日閲覧
    7. ^ Buried Alive: Live in Maryland - New Barbarians | AllMusic - Review by Stephen Thomas Erlewine