WINGS FOR LIFE WORLD RUN

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WINGS FOR LIFE WORLD RUN(ウイングス・フォー・ライフ ワールド・ラン)は、2014年より開催されている世界規模のランニングイベントである。

概要[編集]

レッドブル創設者のディートリヒ・マテシッツが設立した、脊髄損傷の治療研究を支援する非営利団体「WINGS FOR LIFE財団」を支援するためのランニングイベントで、全世界の参加費総額と同額がレッドブルを通じて同団体に寄付され、脊髄損傷の治療研究に役立てられる。第1回大会は2014年に開催され、全世界で約4億2千5百万円の参加費が集まり、その同額が寄付された[1]。2015年と2016年は日本でも開催されたが、2017年の日本開催は見送られた。

大会の特徴[編集]

ランニングイベントではあるが、通常のランニングイベントと異なる点がさまざま存在する。

世界同時開催
世界の各開催地で、参加者が同時にスタートする。そのため、各会場の開催時間は早朝から深夜に至るまでさまざまである。2016年の大会では、世界32カ国に設けられた33の会場(アメリカのみ東部・西部の2会場で開催)に130732名の選手が参加して開催された。日本では滋賀県高島市の今津総合運動公園を起点とするコースが設定され、UTCの5月3日11時(日本時間では5月3日20時)にスタートした。
参加資格者は18歳以上の男女。会場によっては車椅子使用者も参加可能だが、使用する車椅子は日常生活に使用しているものに限られる。
明確なゴール地点がない
通常のマラソンやランニングイベントのようなゴール地点は存在しない(厳密にはコース自体は全長100キロメートルであり、走行上限も100キロメートル。だが、後述のキャッチャーカーに捕まらずに100キロメートルを完走するためには、ウルトラマラソン100キロロードの世界最高記録を上回る1キロ3分30秒というペースで走る必要がある)その代わりに、選手がスタートしてから30分後にキャッチャーカーという車両がスタートし、選手を追いかけるようにコースを走行する。キャッチャーカーに追いつかれた選手はその時点で競技終了となり、その時点までに走行した距離が自身の記録となる。スタート直後のキャッチャーカーは時速15キロメートルで走行するが、一定時間が経過するごとに速度が上がり、スタートから4時間30分後には時速20キロメートル、最終的に5時間30分後には時速35キロメートルの速度で選手を追いかける。

これを世界の各会場で最後のひとりがキャッチャーカーに追いつかれるまで続け、各会場で最後まで走り続けた男女各1名をその会場のチャンピオンとして表彰。さらに世界中で最後まで走り続けた男女各1名はワールドチャンピオンとして表彰され、トロフィーと副賞が贈呈される。また、各会場のチャンピオンは、翌年に開催される同大会で世界各地の好きな会場から出走できる権利と、それに伴う交通費・宿泊費が支給される。

競技としては非常に珍しい『自分の後ろからゴールが追いかけて来る』イベントであり、言わば『全世界で同時に行われる、キャッチャーカーから逃げ続ける鬼ごっこ』とも言えるイベントである。

メディアの扱い[編集]

日本で開催された2015年と2016年はJ SPORTSで完全生中継で放送された。また、インターネットテレビのレッドブルTVでも中継されている。

ワールドチャンピオン[編集]

男子
開催年 勝者 国籍 出走した国 走行距離 備考
2014年 Lemawork Ketema エチオピアの旗 エチオピア オーストリアの旗 オーストリア 78.58キロメートル
2015年 Lemawork Ketema エチオピアの旗 エチオピア オーストリアの旗 オーストリア 79.90キロメートル 2連覇
2016年 Giorgio Calcaterra イタリアの旗 イタリア イタリアの旗 イタリア 88.44キロメートル
2017年 Aron Anderson スウェーデンの旗 スウェーデン アラブ首長国連邦の旗 ドバイ 92.14キロメートル
女子
開催年 勝者 国籍 出走した国 走行距離 備考
2014年 Elise Molvic ノルウェーの旗 ノルウェー ノルウェーの旗 ノルウェー 54.79キロメートル
2015年 渡邊裕子 日本の旗 日本 日本の旗 日本 56.33キロメートル 日本人初優勝
2016年 吉田香織 日本の旗 日本 日本の旗 日本 65.71キロメートル
2017年 Dominica Stelmach ポーランドの旗 ポーランド チリの旗 チリ 68.21キロメートル

出典[編集]

外部リンク[編集]

Wings For Life World Run日本語版ホームページ