TJM3 (エンジン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
TJM3を搭載したJ/AQM-1標的機

TJM3三菱重工業によって開発された標的機用の小型ターボジェットエンジンである。

概要[編集]

従来、航空自衛隊の使用する訓練用標的機は外国から輸入していたが、国産で開発することとなり、その推進用エンジンとして開発された[1][2]1984年昭和59年)に開発が開始され、機体(富士重工業製:J/AQM-1)と共に1987年(昭和62年)に量産が開始された[2]

本機は地対艦ミサイルのサステナエンジン「J4-1」をベースに開発された。30,000フィートの高空で問題なく始動・運用できるように制御アルゴリズムを変更されている[2]。また、部品点数を簡素化して低価格化が図られている[2]

当時、日本には大きな高空試験装置が無く、高空での性能や着火性を確認するために、エジェクタを使用した簡易高空試験装置のほか、西ドイツシュトゥットガルト大学の高空試験装置を使用した[3]

仕様[編集]

脚注[編集]

  1. ^ ガスタービンギャラリー”. www.gtsj.org. 公益社団法人 日本ガスタービン学会. 2020年11月17日閲覧。
  2. ^ a b c d e 長谷川 2001, p. 315.
  3. ^ 長谷川 2001, p. 316.

参考文献[編集]