ツルムラサキ
ツルムラサキ | |||||||||||||||||||||
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ツルムラサキ
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Basella alba L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ツルムラサキ(蔓紫) | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Indian spinach, Malabar spinach |
ツルムラサキ(蔓紫、学名:Basella alba)はツルムラサキ科のつる性一年生草本である。東南アジア原産の野菜で、現在は東南アジアから中国南部に分布する。
特徴
紫色のものと緑色の品種がある。紫色のもの(赤茎種とよばれる)は花が美しく観賞用に栽培される場合も多い。花は淡紅色、果実は紫色で1個の種子を含む。
利用
葉と茎を食用にする。味はホウレンソウに似るが、モロヘイヤにやや似た独特のぬめりや粘り気がある。おひたし、胡麻和え、野菜炒め、バターソテー、汁物の具、卵焼きの具、茶わん蒸しの具、サンドイッチの具、うどんの具、ラーメンの具、パスタの具など、ホウレンソウの調理法が応用可能である。
中華料理では木耳菜(ムーアルツァイ)、潺菜(広東語 サーンチョイ)などと呼んで炒め物にすることが多い。つるが紫色のものは、炒めると汁が赤くなる場合があるため、中国語で臙脂菜(イエンジーツァイ)とも呼ばれる。ベトナム料理ではモントイ(ベトナム語: mồng tơi)と呼び、スープの具にすることが多い。
日本国内では主に沖縄で栽培され、じゅびん(地紅)と呼ばれ島野菜の一つと認識されている。おひたしや味噌汁にしたりじゅーしーの薬味として用いられたりする。
栄養価が高く、ホウレンソウよりも優れている。ビタミンA、ビタミンC、カルシウム、鉄などのビタミンやミネラルを非常に多く含む。日本でも栽培されており、春に種を蒔けば一年草として収穫できる。
ツルムラサキのスピナコシド(spinacoside)類とバセラサポニン(basellasaponin)類には小腸でのグルコースの吸収抑制等による血糖値上昇抑制活性が認められた[1]。
産地
現在では食味の良い主に緑色品種のものが、宮城、福島、山形、埼玉県を中心に栽培・出荷されている。
脚注
- ^ 吉川雅之、薬用食物の糖尿病予防成分 『化学と生物』 2002年 40巻 3号 p.172-178, doi:10.1271/kagakutoseibutsu1962.40.172