ユー・メイク・マイ・ドリームス
「ユー・メイク・マイ・ドリームス」 | ||||||||
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ホール&オーツ の シングル | ||||||||
初出アルバム『モダン・ヴォイス』 | ||||||||
B面 | ゴッタ・ロッタ・ナーヴ | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||
録音 | 1979-80年 | |||||||
ジャンル | ポップ・ロック、ダンスロック、ブルー・アイド・ソウル | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | RCAレコード | |||||||
作詞・作曲 | ダリル・ホール、ジョン・オーツ、サラ・アレン | |||||||
プロデュース | ダリル・ホール、ジョン・オーツ | |||||||
チャート最高順位 | ||||||||
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ホール&オーツ シングル 年表 | ||||||||
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「ユー・メイク・マイ・ドリームス」(You Make My Dreams)は、アメリカ合衆国のデュオのホール&オーツが1980年に発表した楽曲。アルバム『モダン・ヴォイス』から1981年にシングルカットされ、Billboard Hot 100で5位となった[2]。
概要
ダリル・ホール、ジョン・オーツ、サラ・アレンの3人によって書かれた。オーツはこう回想している。「幸運な出来事というよりほかはない。俺は友人のギター弾きと楽屋でジャムをやっていた。俺はデルタ・ブルースを弾き始め、奴はテキサス・スウィングをやり始めた。俺らはそれをひとつにまとめたんだが、だしぬけに頭の中に『You make my dreams』という言葉が入り込んだ。すぐに歌い始めたよ。なぜだかわからないけど、とにかくやってみた。かっこいい曲に仕上がったと思ったし、みんなも気に入ってくれた。ことの始まりはそんな単純なものだった」[3]
2021年6月、BBCが、シングル発売40周年を記念して、ホールとオーツに対しインタビューを行った。ホールの証言によれば、きっかけや経緯はオーツの記憶といくらか異なっている。インタビューの内容は以下のとおり[4]。
――曲を書いたときのことについてどんなことを覚えていますか。ホール クレジットにはほかにも名前が載っているけれど、曲を書いたのはほとんどが僕だ。しかも一人で書いた。ピアノであのリフを弾き始めたらとても気持ち良くて、そのまま書き始めた。最初に口をついて出た言葉があの「You make my dreams come true(君は僕の夢をかなえてくれる)」だった。僕は思った。「これじゃぜんぜんだめだ。まったくのクリシェだし。もうちょっと刺激的なやつを考えなくちゃならんぞ」と。ただ、取り組んだのそれからしばらくあとだった。
――コーラスの単純さはバースとは対照的です。あなたたちはロウソクを用いたあの意味深い暗喩をどこから持って来たんですか?
オーツ それについちゃすごく可笑しな話があるんだ。俺たちがデモをマネージャーに聴かせたらこう言うんだな。「お前ら一体自分たちを何者だと思ってるんだ? ワーズワースか?」
ホール 言ったのはトミー・モットラだ。感受性豊かな奴だったけど、そういう面はあまり知られてないね。
――オープニングのピアノのリフはとても特徴的です。あなたが使った楽器は何でしたか。
ホール ヤマハのCP30っていう、すごく珍しいタイプのものだ。製造されたのもわずかだったから、ほとんど出回っていない。僕が持っていたものも、長い間使っていたらついに壊れた。複製品じゃ実際にあの音は出ない。だから探しに探して、つい最近ようやく見つけたんだ。
――高かったですか?
ホール いや。誰もあんなの欲しがらないよ! 400ドルくらいだったと思うよ。
1980年7月発売のアルバム『モダン・ヴォイス』に収録され、1981年4月にシングルカットされた[1]。
楽曲は『ウェディング・シンガー』(1998年)、『新 Mr.ダマー ハリーとロイド、コンビ結成!』(2003年)、『俺たちステップ・ブラザース -義兄弟-』(2008年)、『(500)日のサマー』(2009年)、『イーグル・ジャンプ』(2016年)、『レディ・プレイヤー1』(2018年)といった映画作品やイーハーモニー、アップルビーズ、ディックス・スポーティング・グッズのコマーシャルで使用された[5][6]。
ニールセン・サウンドスキャンによると2008年から2009年のあいだに15万4000のデジタルセールスを記録している[7]。
パーソネル
- ダリル・ホール – リードボーカル、バッキングボーカル、エレクトリックピアノ
- ジョン・オーツ – エレクトリック・ギター、バッキングボーカル
- ジョン・シエグラー – ベース、バッキングボーカル
- ジェリー・マロッタ – ドラム
カバー・バージョン
- メイレイ - 2007年のアルバム『デヴィルズ&エンジェルズ』に収録。
- 王若琳 - 2010年のライブビデオ『The Adult Storybook - Live Concert』に収録。
- ザ・モーグリズ - 2014年のシングル「In a Big Country - You Make My Dreams Come True」に収録。
- レイク・ストリート・ダイヴ - 2021年10月にハロウィーンを祝してインターネットで動画配信[8]。
チャート
週間チャート
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年間チャート
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脚注
- ^ a b 45cat - Daryl Hall And John Oates - You Make My Dreams / Gotta Lotta Nerve (Perfect Perfect) - RCA - USA - PB-12217
- ^ Allmusic Hall & Oates chart history
- ^ MacIntosh, Dan (April 7, 2011). “John Oates : Songwriter Interviews”. Songfacts. February 26, 2021閲覧。
- ^ Savage, Mark (June 10, 2021). “Hall And Oates: How You Make My Dreams became a streaming colossus”. BBC News. June 11, 2021閲覧。
- ^ “Applebee's Tapped Steak & Twisted Potatoes TV Commercial, 'Dreams Come True'”. ispot.tv. 2017年11月19日閲覧。
- ^ “'Dick's Sporting Goods TV Commercial, 'Father's Day Best Price Guarantee'”. ispot.tv. June 7, 2018閲覧。
- ^ Donahue, Ann (November 3, 2010). “Hall & Oates Embrace Their Hipster Faithful”. Billboard 2017年8月12日閲覧。
- ^ Lake Street Dive. “Lake Street Dive - "You Make My Dreams Come True" (Hall and Oates cover)”. YouTube. March 18, 2022閲覧。
- ^ "Daryl Hall John Oates Chart History (Hot 100)". Billboard. June 1, 2017閲覧。
- ^ "Daryl Hall John Oates Chart History (Mainstream Rock)". Billboard. March 30, 2017閲覧。
- ^ “CASH BOX Top 100 Singles – Week ending July 18, 1981”. 17 September 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年3月6日閲覧。Cash Box magazine.
- ^ “Hall + Oates”. wweb.uta.edu. 2018年6月25日閲覧。
- ^ “You make my dreams come true”. wweb.uta.edu. 2018年6月25日閲覧。
- ^ “Top 100 Hits of 1981/Top 100 Songs of 1981”. Musicoutfitters.com. 2016年10月25日閲覧。
- ^ “Year-End Charts: Top 100 Pop Singles,”. Cash Box (December 26, 1981). September 18, 2012時点のオリジナルよりアーカイブ。March 6, 2018閲覧。