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ヴァルダイ丘陵

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ヴァルダイ丘陵
標高 346.9m

ヴァルダイ丘陵の位置
位置 北緯57度00分 東経33度30分 / 北緯57.000度 東経33.500度 / 57.000; 33.500座標: 北緯57度00分 東経33度30分 / 北緯57.000度 東経33.500度 / 57.000; 33.500
所在地 ロシア
プロジェクト 山
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ヴァルダイ丘陵(ヴァルダイきゅうりょう、ロシア語: Валда́йская возвы́шенность(Валда́йラトビア語: Valdaja augstieneドイツ語: Waldaihöhen、ラテン文字表記の例:Valdai)は、ロシア丘陵地帯。ヨーロッパ・ロシア北西部の、モスクワサンクトペテルブルクの間付近を南北に走る、長さ370km、幅89kmにわたる丘陵の連なりであり、ノヴゴロド州トヴェリ州プスコフ州スモレンスク州にまたがる。地形はなだらかで森が多い。

ヴァルダイ丘陵は、ウクライナからロシア南部にかけて広がる中央ロシア高地の北の延長上にあり、砂岩石灰岩粘土が多く、地表はターミナルモレーン(端堆石)やデトリタスなど、最終氷期にこの付近を覆っていた氷河の残した堆積物で覆われている。標高が最も高い部分は、ヴイシニー・ヴォロチョーク付近で海抜は346.9m[1][2][3]。中部では標高は90mほどにとどまる。ヴォルガ川ダウガヴァ川(西ドヴィナ川)、ロヴァチ川ムスタ川ドニエプル川などがこの丘陵地帯に発している。またセリゲル湖ヴォルゴ湖英語版ペノ湖英語版ブロスノ湖英語版ヴァルダイ湖英語版など多数の湖沼が散在する。

生態系は主にタイガで、亜寒帯植生を含む貧栄養型のミズゴケボグも分布し、一帯にはヨーロッパビーバータイリクオオカミヒグマなどの哺乳類が生息している。南西部のトヴェリ州内の一部は「中央森林生物圏保護区」として[4]、ノヴゴロド州内の一部は「ヴォルダイスキー生物圏保護区」として[5]それぞれユネスコ生物圏保護区に指定された。

バルト海黒海カスピ海などさまざまな方向へ流れる河川の水源であるヴァルダイ丘陵は、これらの河川交通の交わる地としても重要であった。標高が最も高いヴイシニー・ヴォロチョークの町は、バルト海に流れるツナ川ロシア語版英語版(ムスタ川の支流)と、ヴォルガ川支流のトヴェルツァ川の間にある。かつてスカンジナビアやバルト海と、ヴォルガ流域やビザンチン帝国との間を交易する人々は、舟や貨物を持って二つの川の間の丘を越えていた。

現在のヴァルダイ丘陵は、湖水や歴史ある街が多く釣りなどを楽しめるリゾート地として人気がある。セリゲル湖畔のオスタシコフやノヴゴロド州南部のヴァルダイの町は、修道院などのある歴史都市として知られる。

ヴァルダイ丘陵に因むもの

脚注

関連項目