コンテンツにスキップ

大勲位李花大綬章

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Shionomisaki2458 (会話 | 投稿記録) による 2023年1月15日 (日) 07:42個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (仮リンクの除去)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

大勲位李花大綬章
正章(左)と副章(右)
大韓帝国による賞
種別勲章
状態廃止
歴史・統計
創設1900年4月17日
初授与1902年3月16日
最新(最後)
の授与
1910年8月27日
序列
上位大勲位瑞星大綬章
下位太極章
大勲位李花大綬章
各種表記
ハングル 대훈위 이화대수장
漢字 大勳位李花大綬章
テンプレートを表示

大勲位李花大綬章(だいくんいりかだいじゅしょう)は、大韓帝国の勲章の一つ。

概要

1900年4月17日、大勲位李花大綬章は大韓帝国勅令第13号の勲章条例によって制定された。大勲位瑞星大綬章の下位、太極章の上位に位置している[1]。名称は大韓帝国の国章から取られている[2]。太極章を受けた者の中で特別の功績がある場合に対し、皇帝の特旨によって授与された[3]

意匠

大勲位李花大綬章は大綬章である正章と副章から成る。勲章は金製であり、直径は約7.5センチメートルである。白の縁取りが入った太極を中心にして紅色の旭光が周囲へ広がり、四方には三つの白の旭光、白の旭光の間には三連の李花が輪を描くように配されている。大綬と正章を繋ぐ鈕も金製であり、白の李花に三枚の葉が添えられている。鈕の裏には右横書きの篆書体で「勲功旌章」と刻まれている。副章も基本意匠は正章に準ずるが、直径は約9センチメートルとやや大きい。裏には鈕と同じく縦書きの篆書体で「勲功旌章」と刻まれている[4]

大勲位李花大綬章を帯勲する際は右肩から左下へ大綬をかけ、綬の交点に鈕と正章を取り付ける。副章は左胸に佩用する[1][4]。略綬の材質は大綬と同一である。形状は円形であり、紅色の地に黄色い李花が描かれている[4]。略綬は通例ボタンホールに佩用する[1]

受章者

役職は原則受章当時

月日 肖像 名前 役職等 国籍 出典
1902年 3月16日 沈舜沢 領敦寧院事 大韓帝国 [5]
3月24日 井上馨 特命副全権弁理大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国 [6]
1904年 9月16日 尹容善朝鮮語版 特進官 大韓帝国 [7]
李載完 完順君 大韓帝国
閔泳煥 元帥府会計局総長 大韓帝国
9月19日 小村壽太郎 外務大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国 [8]
田中光顕 宮内大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
1905年 1月18日 長谷川好道 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [9]
2月27日 奕劻 慶親王 清の旗 [10]
3月7日 岡沢精 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [11]
3月19日 李載覚 義陽君 大韓帝国 [12]
5月28日 大浦兼武 逓信大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国 [13]
6月29日 徳大寺実則 侍従長 大日本帝国の旗 大日本帝国 [14]
1906年 6月22日 野津道貫 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [15]
伊東祐亨 海軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国
井上良馨 海軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国
8月29日 大島義昌 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [16]
11月28日 黒木為楨 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [17]
寺内正毅 陸軍大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
1907年 3月15日 李根命朝鮮語版 領敦寧司事 大韓帝国 [18]
閔泳徽 表勲院総裁 大韓帝国
5月1日 徳川家達 公爵 大日本帝国の旗 大日本帝国 [19]
5月28日 李垠 英王 大韓帝国 [20]
1907年 9月7日 閔丙奭 宮内府卿 大韓帝国 [21]
9月19日 李載冕 完興君 大韓帝国 [22]
10月10日 閔泳奎朝鮮語版 内医院都提調 大韓帝国 [23]
10月18日 岩倉具定 枢密顧問官 大日本帝国の旗 大日本帝国 [24]
花房義質 宮内次官 大日本帝国の旗 大日本帝国
10月25日 李完用 内閣総理大臣 大韓帝国 [25]
10月30日 尹沢栄 海豊府院君 大韓帝国 [26]
12月2日 李埈鎔 永宣君 大韓帝国 [27]
1908年 1月18日 曾禰荒助 統監府副統監 大日本帝国の旗 大日本帝国 [28]
1月29日 原敬 内務大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国 [29]
阪谷芳郎 大蔵大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
斎藤実 海軍大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
松田正久 法務大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
牧野伸顕 文部大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
山縣伊三郎 逓信大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
松岡康毅 農商務大臣 大日本帝国の旗 大日本帝国
末松謙澄 枢密顧問官 大日本帝国の旗 大日本帝国
香川敬三 皇太后宮大夫 大日本帝国の旗 大日本帝国
戸田氏共 式部長官 大日本帝国の旗 大日本帝国
渡辺千秋 内蔵頭 大日本帝国の旗 大日本帝国
2月14日 李址鎔 中枢院顧問 大韓帝国 [30]
李允用 宮内府大臣 大韓帝国
10月10日 鍋島直大 宮中顧問官 大日本帝国の旗 大日本帝国 [31]
10月29日 岡崎生三 陸軍中将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [32]
1909年 4月9日 大久保春野 陸軍大将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [33]
5月26日 西島助義 陸軍中将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [34]
6月8日 伊集院五郎 海軍中将 大日本帝国の旗 大日本帝国 [35]
出羽重遠 海軍中将 大日本帝国の旗 大日本帝国
1910年 4月5日 趙秉鎬朝鮮語版 奎章閣祗候官 大韓帝国 [36]
5月19日 石黒忠悳 陸軍総監 大日本帝国の旗 大日本帝国 [37]
8月26日 朴斉純 内部大臣 大韓帝国 [38]
高永喜 度支部大臣 大韓帝国
李容稙朝鮮語版 学部大臣 大韓帝国
趙重応 農商工部大臣 大韓帝国
金允植 中枢院議長 大韓帝国
尹徳栄 侍従院卿 大韓帝国
李秉武 侍従武官長 大韓帝国
8月27日 李海昌 昌山君 大韓帝国 [39]
李海昇朝鮮語版 清豊君 大韓帝国

脚注

  1. ^ a b c 조선왕조실록”. 국사편찬위원회. 2012年4月25日閲覧。
  2. ^ 조선왕조실록”. 국사편찬위원회. 2012年4月25日閲覧。
  3. ^ 조선왕조실록”. 국사편찬위원회. 2012年4月25日閲覧。
  4. ^ a b c 이강칠 (1999). 대한제국시대 훈장제도. 백산출판사. p. 94 ~ 95 
  5. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  6. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  7. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  8. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  9. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  10. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  11. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  12. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  13. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  14. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  15. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  16. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  17. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  18. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  19. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  20. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  21. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  22. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  23. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  24. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  25. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  26. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  27. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  28. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  29. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  30. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  31. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  32. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  33. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  34. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  35. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  36. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  37. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  38. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。
  39. ^ 조선왕조실록”. 国史編纂委員会. 2021年6月15日閲覧。

参考文献

  • 이강칠 (1999), 《대한제국시대 훈장제도》, 백산출판사. ISBN 9788977392595

外部リンク