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『七志』(しちし)は、中国南朝宋末の王倹が編纂した図書目録である。『隋書』「経籍志」には、「今書七志 七十巻、王倹撰」とあり、大部の書目であったことが分かるが、現存しない。
本書は、『七略』にならって経典から図譜に至る七志に分類しているが、仏道二教の経典を附しているため、実際には九分類の体裁になっている。これは、『隋書』「経籍志」の四部分類が、実際には二教の経典を併せた六部分類であったのと、同様の事情による。また、撰者の王倹には、『宋元徽元年四部書目録』4巻の著述があり、四部分類による書目作成も行なっていることが分かる。