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安別駅

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安別駅
やすべつ
Yasubetsu
山軽 (2.7* km)
(2.4* km) 飛行場前
所在地 北海道枝幸郡浜頓別町字安別
北緯45度10分32.3秒 東経142度16分48.9秒 / 北緯45.175639度 東経142.280250度 / 45.175639; 142.280250座標: 北緯45度10分32.3秒 東経142度16分48.9秒 / 北緯45.175639度 東経142.280250度 / 45.175639; 142.280250
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 天北線
キロ程 70.4* km(音威子府起点)
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
開業年月日 1956年昭和31年)11月19日(仮乗降場)
1987年(昭和62年)4月1日(駅昇格)[1]
廃止年月日 1989年平成元年)5月1日[1]
備考 天北線廃線に伴い廃駅
*キロ程は実キロ(営業キロは最後まで設定されなかった)
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1977年の安別仮乗降場と周囲約500m範囲。左上が南稚内方面。周囲を防風雪林に覆われている。左はポン沼と呼ばれる沼、下はクッチャロ湖の小沼北岸、右上方向に酪農地帯が広がり民家が点在する。浜頓別側に踏切があり、線路の左側の黒く細長いものがホーム。青い楕円状の物が踏切近くに写っているが、ここには普通の小屋の待合室があった。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

安別駅(やすべつえき)は、かつて北海道宗谷支庁枝幸郡浜頓別町字安別に設置されていた、北海道旅客鉄道(JR北海道)天北線廃駅)である。天北線の廃線に伴い、1989年(平成元年)5月1日に廃駅となった。

歴史

  • 1956年(昭和31年)11月19日 - 日本国有鉄道(国鉄)北見線の安別仮乗降場設定)として開業[1]
  • 1961年(昭和36年)4月1日 - 路線名が天北線に改称され、それに伴い同線の仮乗降場となる。
  • 1980年(昭和55年)5月19日 - 当仮乗降場附近で火災が発生し、民家からの延焼により、当仮乗降場および周囲の防雪林が全焼(この火災により、普通列車6本運休)。
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となると共に駅に昇格、安別駅となる[1]
  • 1989年(平成元年)5月1日 - 天北線の全線廃止に伴い、廃駅となる[1]

駅名の由来

地名より。アイヌ語で「網を使う・川」を意味する「ヤㇲペッ(yas-pet)」、あるいは「網・いつも使う・川」を意味する「ヤウㇱペッ」に由来する[2]

駅構造

廃止時点で、1面1線の単式ホームを有する地上駅であった。ホームは、線路の西側(南稚内方面に向かって左手側)に存在した。

仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は存在せず、ブロック造り[3]待合所を有していた。

駅周辺

広大な牧草地、原野が広がっている。

駅跡

安別駅跡(2011年8月5日)

周辺の線路跡は、浜頓別駅跡から猿払駅跡までが「北オホーツクサイクリングロード」に転用されている[3]

2001年(平成13年)時点ではサイクリングロード沿いに待合所、通信中継室が残存し、待合所はサイクリングの休憩所に再利用されていた[3]。2010年(平成22年)時点[5]、2011年(平成23年)時点でも同様で、「休けい所・便所」と記載されていた[6]

隣の駅

北海道旅客鉄道
天北線
山軽駅 - 安別駅 - 飛行場前駅

脚注

  1. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、906頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  2. ^ 本多 貢 (1995-01-25). 児玉芳明. ed (日本語). 北海道地名漢字解. 札幌市: 北海道新聞社. p. 93. ISBN 4893637606. OCLC 40491505. https://www.worldcat.org/oclc/40491505 2018年10月27日閲覧。 
  3. ^ a b c 宮脇俊三 編『鉄道廃線跡を歩くVIII』JTBパブリッシングJTBキャンブックス〉、2001年7月、40-41頁。ISBN 978-4533039072 
  4. ^ 『北海道道路地図 改訂版』地勢堂、1980年3月、17頁。 
  5. ^ 今尾恵介 編『新 鉄道廃線跡を歩く1 北海道・北東北編』JTBパブリッシング、2010年3月、18頁。ISBN 978-4533078583 
  6. ^ 本久公洋『北海道の鉄道廃線跡』北海道新聞社、2011年9月、249-250頁。ISBN 978-4894536128 

関連項目