2020年IAI ウェストウィンド墜落事故

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ライオンエア RP-C5880
Lionair Inc. IAI 1124A Westwind II RP-C5880.jpg
2018年2月に撮影された事故機
事故の概要
日付 2020年3月29日
概要 調査中
現場 フィリピンの旗 フィリピン ニノイ・アキノ国際空港
乗客数 5
乗員数 3
負傷者数
(死者除く)
0
死者数 8(全員)
生存者数 0
機種 IAI 1124A ウェストウィンド II
運用者 フィリピンの旗 ライオンエア英語版
機体記号 RP-C5880
出発地 フィリピンの旗 ニノイ・アキノ国際空港
目的地 日本の旗 東京国際空港
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2020年IAI ウェストウィンド墜落事故は、2020年3月29日に発生した航空事故である。ニノイ・アキノ国際空港から東京国際空港へ向かう予定だった、ライオンエアフィリピンのチャーター便運航会社)[注釈 1]の救急便(IAI 1124A ウェストウィンド II)がニノイ・アキノ国際空港からの離陸時に墜落した。乗員乗客8人全員が死亡した[1]。この事故はIAI 1124 ウエストウィンドで発生した最悪の航空事故である[2]

飛行の詳細[編集]

フライトの目的[編集]

フィリピン国内で蚊に刺され、ジカウイルスに感染して重症のジカ熱を発症していたカナダ人男性の患者をカナダに送還するためのフライトであった。カナダ人男性は感染後にフィリピン国内の複数の病院を受診したが、新型コロナウイルス感染症の影響で病院側に受け入れ余力がなかったことから、東京国際空港を経由して母国のカナダに向かうことになっていた[3]

事故機[編集]

事故機のIAI 1124A ウェストウィンド IIは1981年に製造され、2009年にライオンエアが購入した[1]。ライオンエアは、フィリピンに本拠地を置くチャーター便を運航する航空会社で、事故機は保健医療省英語版によってチャーターされていた[4]

乗員乗客[編集]

国籍 乗客 乗員 合計
フィリピンの旗 フィリピン 3 3 6
カナダの旗 カナダ 1 0 1
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 1 0 1
合計 5 3 8

搭乗していたのはフィリピン人のパイロット、乗員2人、医師、看護師、救命士とアメリカ人とカナダ人の乗客の計8人だった[4]。このうちカナダ人の乗客は患者で、アメリカ人の乗客は同伴者だった。患者が新型コロナウイルスの感染者であるかは不明だと発表された[5][6]。また、機体には医薬品も積載されていた[7]

事故の経緯[編集]

現地時間20時頃、IAI ウェストウィンドはマニラ空港の滑走路24から離陸する際に墜落した[1]。墜落により機体は炎上し、搭乗者8人は全員死亡した[4]。報道によれば、事故機は滑走路末端付近で炎上し、黒煙が立ち上った[8]

事故調査[編集]

空港当局は滑走路が閉鎖され、事故調査が行われていると発表した[4]。フィリピン民間航空局は、ライオンエアの飛行を停止することを検討していると述べた。ライオンエアは、2019年9月にも墜落事故を起こし、7ヶ月で2度目の死亡事故だった[8]。9月の事故では日系フィリピン人の看護師を含む9人が死亡していた[9]

空港職員の証言によれば、事故機は通常よりも長い距離を滑走していた[8]。また、民間航空局は事故機が離陸滑走中に原因不明の火災に関する問題に直面していたと述べた[10]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ インドネシアの格安航空会社であるライオン・エアとは異なる

出典[編集]