107mm迫撃砲GVPM-38

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M1938 107mm迫撃砲
種類 迫撃砲
原開発国 ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦
運用史
関連戦争・紛争 第二次世界大戦
ベトナム戦争
2011年リビア内戦
諸元
重量 170kg(戦闘状態)
銃身 1,670mm
要員数 5名

口径 107mm
砲尾 砲口装填式
仰角 45°~80°
旋回角
発射速度 15発/分
初速 302m/秒
有効射程 800m~6,300m
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107mm迫撃砲PGVM-38ロシア語: 107-мм полковой горно-вьючный миномет образца 1938 года (107 ГВПМ-1938))とは、ソビエト連邦迫撃砲である。M1938 107mm迫撃砲とも表記される。

概要[編集]

120mm迫撃砲PM-38を縮小化する形で設計されており、移動時には専用の台車に乗せたうえで10発分の即応弾薬を搭載可能な前車を介して4頭牽馬や自動車による牽引を行うほか、4輪式トラックに積載して運搬する。また、二脚・台座・砲身の3つの部品に分解したうえで、3頭(台車や砲弾を含めれば9頭)の駄馬に駄載しての運搬も可能なように設計されていた。[1]

第二次世界大戦においては、主に山岳部隊の歩兵連隊に配備運用された[2]

第二次世界大戦後も、ベトナム戦争において南ベトナム解放民族戦線に供与され、アメリカ軍や南ベトナム軍への攻撃に用いられた[3]

最近では、2011年リビア内戦において、反カダフィ勢力がこの砲を用いていることが確認されている。[4]

出典[編集]

  1. ^ hobby.nikolaev.com.ua(ロシア語)
  2. ^ Steven Zaloga and Leland Ness, Red Army Handbook 1939-1945, p. 47, Phoenix Mill: Sutton, 1998
  3. ^ VC Weapons(英語)
  4. ^ http://www.youtube.com/watch?v=nwdqzTlXvl8

関連項目[編集]

第二次世界大戦期の107mm迫撃砲
アメリカ軍の107mm迫撃砲。本来は化学兵器マスタードガス)の投射用に開発されたが、実戦においては通常の重迫撃砲として運用された。
イギリス軍の107mm迫撃砲。イギリス軍では同砲退役以後、107mm/120mmの重迫撃砲を運用していない。

外部リンク[編集]

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