(163249) 2002 GT

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(163249) 2002 GT
仮符号・別名 2002 GT
分類 地球近傍小惑星(PHA)
軌道の種類 アポロ群
地球横断小惑星
火星横断小惑星
軌道要素と性質
元期:TDB 2456200.5 (2012年9月30.0日)
軌道長半径 (a) 1.34446001(3) AU
近日点距離 (q) 0.89422778(6) AU
遠日点距離 (Q) 1.79466922(4) AU
離心率 (e) 0.33487961(5)
公転周期 (P) 569.40367(2) 日
(1.56 年)
平均軌道速度 0.63224040(2) 度/日
軌道傾斜角 (i) 006.96874(1) 度
近日点引数 (ω) 134.97135(3) 度
昇交点黄経 (Ω) 201.86579(3) 度
平均近点角 (M) 157.86407(8) 度
EMoid 2313000 km
前回近日点通過 JED 2455950.81005(2)
(2012年1月24日)
次回近日点通過 JED 2456520.21372(4)
(2013年8月15日)
物理的性質
直径 820 m
絶対等級 (H) 18.263 ± 0.80865
アルベド(反射能) 0.13(仮定)
発見
発見日 2002年4月3日
発見者 スペースウォッチ
発見方法 自動検出
Template (ノート 解説) ■Project

(163249) 2002 GTとは、アポロ群に属する地球近傍小惑星の1つである。

概要[編集]

2002 GTは、2002年4月3日スペースウォッチによって発見された小惑星である。近日点距離は地球軌道の内側、遠日点距離は火星軌道の外側という楕円軌道を、1.56年の周期で公転している。軌道傾斜角は7.0度であり、頻繁に地球や火星に接近する。また、地球軌道との最小交差距離(EMoid)が231万kmしかなく、直径も絶対等級の18.263等級と、アルベドを0.13と仮定し計算すると約820mとなるため、潜在的に危険な小惑星(PHA)にも分類されている。

惑星との接近[編集]

2002 GTは、発見年の2002年には、10月30日に地球から1462万km(0.09775AU)の距離まで接近した。しかし、実は発見前の1988年10月14日には687万km(0.04593AU)まで接近していた。次回この程度まで接近するのは、2041年10月7日に1116万km(0.07458AU)、2055年10月25日に503万km(0.03360AU)まで接近する。ちなみに火星には、前回は1980年5月29日に859万km(0.05745AU)まで接近したが、次回この程度まで接近するのは、2108年4月22日の1108万km(0.07404AU)である。

探査機による探査[編集]

2012年10月4日アメリカ航空宇宙局(NASA)は、2002 GTの探査のため、既に当初の目的を達成している彗星探査機のエポキシ(旧称ディープ・インパクト)の軌道修正のため、飛行速度を秒速2m加速したと発表した。順調に行けば、2020年1月4日に約200kmまで接近し、相対速度は秒速7kmとなる。これは、2010年11月4日に探査したハートレー第2彗星の、接近距離700km、相対速度秒速12kmより接近観測の条件が良いことが期待された。

ハートレー第2彗星を探査した時点で、エポキシにはほとんど燃料が残っておらず、このような延長ミッションは当初想定されていなかったが、軌道の計算によって2002 GTが目標に挙がった。もし探査に成功すれば、はやぶさ (探査機)が調査したイトカワ(平均直径330m)と、自身が探査したハートレー第2彗星の核 (同1140m) の間の大きさであり、探査機が接近探査した2番目に小さな天体となるはずだった。また、NASAはオシリス・レックスで同じく地球近傍小惑星でC型小惑星ベンヌを探査する予定であり、2つの小惑星の接近観測によるデータの比較も検討されていた。

しかしエポキシ探査機は2013年8月8日を最後に通信が途絶。復旧が試みられたが、同年9月20日には運用終了が発表され[1]、2002 GTの探査は叶わなかった。

脚注[編集]

  1. ^ The Deep Impact Mission is officially over”. Planetary Society (2013年9月20日). 2013-09-23日閲覧。

関連項目[編集]

出典[編集]


前の小惑星:
(163248) 2002 FJ38
小惑星
(163249) 2002 GT
次の小惑星:
(163250) 2002 GH1