魅惑のワルツ

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魅惑のワルツ
ジェーン・モーガンシングル
初出アルバム『魅惑のワルツ』
A面 魅惑のワルツ
B面 Midnight in Athens
リリース
規格 7 inch single
録音 1957年
ジャンル ポップス
レーベル キャップ・レコード
作詞・作曲 フェルモ・ダンテ・マルケッティ
ゴールドディスク
ゴールド・ディスク
チャート最高順位
ビルボード7位
ジェーン・モーガン シングル 年表
It's not for me to say
(1957年)
魅惑のワルツ
(1957年)
It's been a long long time
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魅惑のワルツ」(英語: Fascination)は、1957年に全米チャート7位を獲得した女性歌手のジェーン・モーガンなどのレコードで知られているが、「ヴァルス・ツィガーヌ」(ジプシーのワルツ)ともいいパリのカフェのオーケストラ用にイタリアの作曲家フェルモ・ダンティ・マルケッティが1904年に書いた作品で、モーリス・ド・フェラウディがフランス語の詩を書きシャンソンとして愛好されポーレット・ダルティが歌い成功を収めた[1]。その後1954年ディック・マニングが英詩をつけた[2]

1957年、映画『昼下りの情事』の主題曲として使用されリバイバルヒットした[3][4]

解説[編集]

1957年に公開されたビリー・ワイルダー監督の映画『昼下りの情事』ではゲイリー・クーパーオードリー・ヘプバーンモーリス・シュバリエ主演で劇中「魅惑のワルツ」が効果的に使用された。8月15日に日本で映画が公開されると、日本ではデヴィッド・キャロル盤がラジオ東京今週のベストテン1957年8月28日放送で8位に初登場[5]。9月28日放送分で1位になっている[6]。アメリカではディック・マニングの英詩で歌ったジェーン・モーガンのレコードが大ヒット、ビルボード誌1957年9月16日号では第4位、9月23日号では第5位にランクインしている[6]

その後も数多くのアーティストがカバーしムード音楽、ヴォーカル物とも数多くの名演奏、名唱を生んでいる。1957年だけでも4つのバージョンがチャート・インしている。ダイナ・ショア(全米15位)ディック・ジェイコブス(全米17位)デビッド・キャロル(全米56位)それにジェーン・モーガン盤である[7]

カバー[編集]

カバー録音が多数存在する[8]

脚注[編集]

  1. ^ 永田文夫『世界の名曲とレコード:シャンソン』誠文堂新光社、1984年、26-27頁。ISBN 4-416-88405-2 
  2. ^ 青木啓『アメリカン・ポピュラー』誠文堂新光社、1979年、357-358頁。 
  3. ^ 南俊子 編『オードリー・ヘプバーン きらめく真珠のように 夢見る白鳥のように』芳賀書店〈シネアルバム5〉、1971年12月20日。 
  4. ^ 『オードリイ・ヘップバーン全集』映画の友社〈11月臨時増刊〉、1966年、125頁。 
  5. ^ 『映画の友 1957年11月号』映画世界社、1957年9月、149頁。 
  6. ^ a b 映画の友 1957年12月号』映画世界社、1957年10月、153頁。 
  7. ^ Top Pop Singles; 1955-2012 by Joel Whitburn, Record Reserch, p.971, ISBN 978-0-8982020-5-2
  8. ^ Pop memories; ①890-1954、Joel Whitburn, Record Research, c1986, p.498, ISBN 0-89820-083-0
  9. ^ Top pop Album tracks, 1955-1992,by Joel Whitburn, Record Reserch, c1993, p115, ISBN 0-89820-094-6

外部リンク[編集]