高取正男
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高取 正男(たかとり まさお、1926年3月16日[1] - 1981年1月3日[1])は、日本の民俗学者・歴史学者。専攻は、民俗学・日本文化史。元京都女子大学教授。
来歴・人物
[編集]愛知県名古屋市出身。愛知県立明倫中学校(現愛知県立明和高等学校)を経て、1951年京都大学文学部史学科卒業[1]、同大学院にて国史学を専攻とし柴田實に師事。先輩の竹田聴洲と出会い、民俗学を志す。
京都女子大学非常勤講師の後、1961年助教授[1]、1966年教授[1]。1977年より国立民族学博物館客員教授も務めた[1]。
没後には法藏館より『高取正男著作集』(全5巻)が刊行された。
河合隼雄も高取の著作を好んでおり、NHKで仏教をテーマとした番組で共演する予定だったので明恵『夢記』を読み、仏教を関心に持つようになった。高取の没後、河合は『明恵 夢を生きる』(京都松柏社)を著した。
著書
[編集]単著
[編集]- 『民俗のこころ』朝日新聞社 1972。ちくま学芸文庫 2023.10 解説:夏目琢史
- 『仏教土着 その歴史と民俗』日本放送出版協会 NHKブックス 1973
- 『日本的思考の原型 民俗学の視角』講談社現代新書 1975。平凡社ライブラリー 1995 解説:坂内徳明。ちくま学芸文庫 2021 解説:阿満利麿
- 『菅原道真 怨霊の神から学問・芸能の神へ』日本を創った人びと 平凡社 1978
- 『神道の成立』平凡社選書 1979。平凡社ライブラリー 1993 解説:関一敏
- 『高取正男著作集』全5巻 法蔵館 1982-1983
- 『民間信仰史の研究』法蔵館 1982、新版1999
共著・共編著
[編集]- 『日本人の信仰』竹田聴洲共著 創元社 1957
- 『宗教以前』橋本峰雄共著 日本放送出版協会 NHKブックス 1968、ちくま学芸文庫 2010 解説:阿満利麿
- 『生活学ことはじめ 日本文化の原像』川添登,米山俊直共編 講談社 1976
- 『図説日本仏教史』全3巻 赤井達郎・藤井學共編集 法蔵館 1980-81
- 『京女 そのなりわいの歴史』編 中公新書 1982
- 『日本庶民生活史料集成 第30巻 諸職風俗図絵』小沢弘共編 三一書房 1982
- 『日本民俗文化大系』全14巻 網野善彦、谷川健一、大林太良、宮田登、森浩一共編 小学館 1983-1987
参考文献
[編集]- 中野千鶴(編)「故高取正男教授略年譜・著作目録」『史窓』第39号、京都女子大学文学部史学会、1982年、126-139頁、NAID 40001541871。