高千穂河原

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古宮址

高千穂河原(たかちほがわら)は、鹿児島県霧島市に所在する霧島山の中岳と御鉢との谷間にある地名である。 古くは瀬多尾越と呼ばれており、中世にはこの場所に霧島神宮があったが、御鉢の噴火による焼失後の現在は古宮址が残されている。

地理[編集]

標高は970メートルありアカマツなどの林に囲まれている。ここから中岳・新燃岳方面および御鉢・高千穂峰方面への登山道が延びており、霧島山登山拠点の一つとなっている。周辺にはミヤマキリシマ群生地を巡る散策路やキャンプ場などが整備されており、霧島山に関する情報を提供するビジターセンターや売店、駐車場(有料)などがある。各施設は自然公園財団によって管理運営されている。

天孫降臨神籬斎場

かつて霧島神宮があった場所は古宮址(ふるみやあと)と呼ばれており、毎年11月10日夕刻に天孫降臨御神火祭が開催される。これは天孫降臨の道標として火を焚いてニニギノミコトを迎えた故事にちなむもので、御神火が焚かれ天孫降臨九面太鼓が奉納される。

歴史[編集]

霧島神宮は古くは高千穂峰と御鉢の間の背門丘(せとを)にあったが、御鉢の噴火によってたびたび焼失したため天暦年間に性空によって高千穂河原に移された。しかしながらここも1235年1月18日(文暦元年12月28日)の御鉢の噴火によって焼失してしまった。霧島神宮は後に別の場所で再建され、高千穂河原には社殿の跡地が残るのみとなった。

1940年(昭和15年)、皇紀2600年記念事業の一つとして斎場がつくられた。1958年(昭和33年)に駐車場が整備され霧島山の観光拠点の一つとなった。1962年(昭和37年)5月6日には当時の皇太子明仁親王と皇太子妃美智子が訪れ、出迎えの周辺住民など6000人余りが集まった[1]

所在地[編集]

鹿児島県霧島市霧島田口2583-12(高千穂ビジターセンター)

脚注[編集]

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  1. ^ 古川光雄編 『広報きりしま 第133号』 霧島町、1962年6月5日

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 霧島町郷土誌編集委員会編 『霧島町郷土誌』 霧島町、1992年。

外部リンク[編集]