露点温度

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露点温度(ろてんおんど, : dew point)とは、水蒸気を含む空気を冷却したとき、凝結が始まる温度をいう。単に露点ともいう。単位はセルシウス度℃(アメリカではファーレンハイト度°F)やケルビンKが用いられる。表記記号は、学術分野においてはTd、工学や実用ではDPが用いられることが多い。

気温が0℃以下の時の露点は、凝結した水がさらに凝固するか、水蒸気から直接昇華するかのどちらかで氷へと変化する温度、つまりを生じる温度であるため霜点(そうてん, : frost point)ともいう。

露点温度計により直接測定を行なうか、気温と相対湿度から水蒸気圧(湿り空気中の水蒸気分圧)を求め、その水蒸気圧を飽和水蒸気圧とする温度を求めることにより得ることができる。相対湿度が100%の場合は現在の温度がそのまま露点温度である。露点温度の算出式は複雑であるため、コンピューターによる自動計算を行うか、手元計算の場合は表計算ソフトを用いるか、JIS Z 8806『湿度—測定方法』の飽和水蒸気圧表などを用いて近似的に算出するか、空気線図を用いて近似的に算出する方法がある。

相対湿度の式と先述のJIS表を用いた計算方法を挙げると、気温t[℃]、相対湿度RH[%]のときの水蒸気圧etは、

 RH [%] = \frac{e_t[Pa]}{es_t[Pa]}\times 100 (estはt[℃]の飽和水蒸気圧)より、
 e_t = \frac{RH}{100}\times es_t である。

例えば10℃、相対湿度60%の時は表より15度の飽和水蒸気圧1228.1Paより、水蒸気圧は736.9Paであることから、それに飽和水蒸気圧736.83と最も近い2.6℃が露点温度の近似値となる。

露点温度の測定方法として、高分子式静電容量センサ、酸化アルミ式静電容量センサ、鏡面式などがあげられる。

欧米では相対湿度よりも頻繁に使われ、海岸地方や農業地帯などでは天気予報でも露点温度を発表することが多い。

簡単に言ってしまえば、露点温度が高いということは空気が湿っており(湿度が高い)、逆に低いということは空気が乾燥している(湿度が低い)ということを意味する。

空圧機器のエアドライヤの性能を表す指標としても用いられる(定格露点温度の低いものの方が、より乾燥した空気を作れる)。

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