近代麻雀水着祭

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近代麻雀水着祭
会場として最も使用されているしらこばと水上公園
状況 現行
種類 撮影会
水着ファッションショー(2022年以降)
開催国 日本の旗 日本
初回開催 2018年
主催 近代麻雀竹書房

近代麻雀水着祭(きんだいマージャンみずぎさい)は、『近代麻雀』が主催するグラビアアイドル撮影会、水着ファッションショーイベント[1][2]インプレス社は、水着の祭典として「日本最大級」としている[3]

概要[編集]

近代麻雀における「牌姫グラビア」[4]や「麻雀女子育成企画・近代麻雀学院」[5]のスピンオフとして開催された水着撮影会イベント[6]。主催は竹書房。運営は近代麻雀学院事務局(KARINTOW)。

もともとは麻雀愛好者や、これから麻雀を覚えたいというアイドル、グラビアアイドルを集めた企画だったが、撮影会イベントに発展していくにしたがって、誌名である「麻雀」には無関係な出演モデルが主流となっていった[7]。また初期は前述の「近代麻雀学院」コンテストの一部として開催されており、麻雀や写真撮影での投票により、雑誌表紙や巻頭グラビア出演権が争われていた[7]

プール撮影会としては後発であることから、グラビアアイドルのスケジュールを押さえるのが難しかったが故、いわゆるライブアイドルグループからの出演者が多く、2022年3月の「サマランアイドルカーニバル」に三上悠亜七沢みあが出演して以降はセクシー女優の出演も増えた。以降も撮影イベントに参加したことがない(少ない)モデルが登場することが特色であり、これによりSNSで拡散、ニュース性を狙っている[8]

2022年には水着メーカー「PEAK&PINE」[8]、「sugar」のファッションショーが特設ランウェイを使用して行われるなど[2]撮影会とひとくくりにできない規模に発展。オフィシャルカメラマンの下山春香によると、公式カメラマンは全員女性で揃えられていた[9]

また出演者も年を経るごとにライブアイドル、グラビアアイドル、コスプレイヤー[10]、セクシー女優、インフルエンサー、ショーダンサー[11]と多様なモデルが集うようになっていった。出演を機に注目を集め、本格的にグラビア活動をするライブアイドルやインフルエンサーもいるほか、セクシー女優を経てプール撮影会に里帰りした稲森美優などもいる[12]

2022年度は2日間で164名のモデルが出演した[13]。MCは志田音々が担当した[14]

2023年6月に開催予定だったイベントは後述の理由で中止となり、2023年8月26、27日に神奈川・横浜アリーナで開催される音楽フェス「@JAM EXPO 2023 supported by UP-T」にて、「近代麻雀水着祭」とコラボしたアイドル撮影会「@JAM CIRCLE(アットジャムサークル)」開催を発表(実際には水着ではなく浴衣撮影イベントとなった)[15]。同年9月16日から18日まで開催した「近代麻雀水着祭。2023 9」でプール撮影会を再開。終了後、2024年でこの名称を使用するのが最後になることを発表した[16]

中止騒動[編集]

2023年6月9日、しらこばと水上公園で同月24、25日に開催予定だったイベントが中止されることが公式Twitterより発表され、SNS上で波紋を呼んだ。同月6日、日本共産党埼玉県議会議員団は、城下のり子、伊藤はつみ、山﨑すなお県議らが埼玉県に対してイベントを中止するよう申し入れしていたことを明らかにした[17]。同月の県内開催予定であった他社主催のプール撮影会も中止となった。

14日、公式Twitterにて運営会社であるKARINTOWが改めて経緯を説明し、しらこばと水上公園管理側と取り決めていた「一部の出演者のポーズについての条件及び禁止区域での撮影条件について適正でなかった事は事実」と非を認め、謝罪した[18]。同日には竹書房も公式サイトにて「お詫びとお知らせ」を更新。謝罪するとともに、KARINTOW側から条件提示から6月8日までの経緯報告を一切受けておらず、情報共有ができていなかったことを明らかにした[19]

このイベントに出演予定だった神谷じゅりなは、「私がイベントで生計を立てる身だったら困っていただろう」「人の仕事を奪う程正当な理由があるなら仕方ないが、そもそもグラビアも近代麻雀も悪の様に扱われている様に感じた」と述べた。アイドルグループのGoodknightに所属する雫井なのは、自身も出演予定だったとし「近代麻雀には憧れていた。ただただ悔しい」と述べ、「やせるきっかけになっていた」と感謝した[20]。41歳のアイドルとして活動するまりえは、「近代麻雀水着祭のおかげでバズれた」「めっちゃ健全に行われていたし、スタッフも凄く頑張っていた」とコメントした[21]。また、申し入れを行った日本共産党にも批判の声が殺到し[22]平裕介、戸舘圭之などの弁護士も苦言を呈した[23]

開催実績[編集]

2018年[編集]

2019年[編集]

  • 近代麻雀水着祭。ラスト@サマー(2019年9月22 - 23日、川越水上公園

2020年[編集]

  • 近代麻雀水着祭★2020 in 川越水上公園(2020年9月5 - 6日、川越水上公園)

2021年[編集]

  • 近代麻雀水着祭2021(2021年9月4日、5日、しらこばと水上公園)
  • 近代麻雀浴衣祭。(2021年9月23日、スタジオキャナル)[25]

2022年[編集]

  • 近代麻雀水着祭2022(2022年4月29日、4月30日、しらこばと水上公園)
  • THE SHOWTIME PEAK&PINE COLLECTION powered by 近代麻雀水着祭(2022年6月25日 - 7月3日、しらこばと水上公園)
  • 近代麻雀水着祭2022-THE COLLECTION sugar-(2022年9月10 - 11日・17 - 18日、しらこばと水上公園)[27]

2023年[編集]

  • 近代麻雀着物祭in鳩山会館(2023年1月21日、22日、鳩山会館
  • 近代麻雀水着祭2023-PEAK&PINE COLLECTION-(2023年4月29 - 30日、しらこばと水上公園)[28]
  • 近代麻雀浴衣祭-support by sugar(2023年7月29日、30日、鳩山会館)
  • 近代麻雀水着祭。2023 9(2023年9月16 - 18日、しらこばと水上公園)[29]

2024年[編集]

  • SPLASH SUMMER×近代麻雀水着祭2024(2024年4月27日 - 29日、しらこばと水上公園)

脚注・出典[編集]

  1. ^ 中止で波紋の「近代麻雀水着祭」主催者が経緯説明「運営上の責任は全て弊社」 一部のルール違反も「事実」”. スポーツニッポン (2023年6月14日). 2023年6月14日閲覧。
  2. ^ a b 志田音々、『近代麻雀水着祭』ファッションショーMC 上原亜衣らがランウェイ飾る”. Sirabee (2022年9月10日). 2023年6月10日閲覧。
  3. ^ 6月24日・25日の「近代麻雀水着祭2023」開催中止。“会場側からイベント中止の要請””. インプレス (2023年6月9日). 2023年6月9日閲覧。
  4. ^ 麻雀ウォッチ編集部 (2018年7月2日). “【6月30日発売】『近代麻雀』8月1日号 巻頭カラーは佐藤聖羅グラビア!福本伸行ロングインタビュー掲載!”. 麻雀ウォッチ. 2023年2月5日閲覧。
  5. ^ 近代麻雀学院: “麻雀女子育成企画【近代麻雀学院】”. www.takeshobo.co.jp. 2023年2月5日閲覧。
  6. ^ 「近代麻雀水着祭」今週末も開催、七沢みあ 清水里香 そよんがSPゲストで登場”. ドワンゴジェイピーnews (2022年9月14日). 2023年2月5日閲覧。
  7. ^ a b 麻雀ウォッチ編集部 (2018年7月2日). “麻雀女子育成企画「近代麻雀学院」グランプリが決定!果たして近代麻雀表紙となるのは・・・!?”. 麻雀ウォッチ. 2023年6月10日閲覧。
  8. ^ a b 【写真特集】石川澪、ビキニ姿で健康美スタイルで釘付けに!<近代麻雀水着祭2022> - モデルプレス”. モデルプレス - ライフスタイル・ファッションエンタメニュース (2022年8月31日). 2023年6月10日閲覧。
  9. ^ 参加することにより、バズって仕事が増えたり どんどん可愛くなったり、目標にしてくれたり。 私もバズって欲しくて試行錯誤してました。 公式カメラマンはファッションショーも 全員女の子で集めたり、女の子目線で可愛いを発信してきたのに。 悲しい。悔しい。みんなの努力は、、?”. 下山 春香 │ Haruka Shimoyama 📷 @photo_hk0215 (2023年6月9日). 2023年6月10日閲覧。
  10. ^ 【写真特集】コスプレイヤー・かれしちゃん、黒ビキニで際立つ透明肌を披露<近代麻雀水着祭2022>”. WWSチャンネル (2022年12月28日). 2023年6月10日閲覧。
  11. ^ 【写真特集】もも(バーレスク東京)、パステル競泳水着で魅せるメリハリ美ボディ!<近代麻雀水着祭2023>”. WWSチャンネル (2023年5月5日). 2023年6月10日閲覧。
  12. ^ 【写真特集】稲森美優、極小ビキニが美バストこぼれるキワドポーズでドギマギ<近代麻雀水着祭2022>”. WWSチャンネル (2022年11月6日). 2023年6月10日閲覧。
  13. ^ 『裏カメラ最前線』三才ブックス、2022年、55頁。 
  14. ^ BOMB Love Special 2022-2023 WINTER』ワン・パブリッシング、2022年12月22日、90頁。 
  15. ^ Inc, Natasha (2023年7月1日). “「@ JAM EXPO」が「近代麻雀水着祭」とコラボ、アイドル撮影会実施”. 音楽ナタリー. 2023年7月2日閲覧。
  16. ^ 近代麻雀水着祭2023全日程終了致しました!最高の3日間でした!関わって頂いた全ての皆様に感謝致します!また来年お会いしましょう!本当にありがとうございました!”. 近代麻雀学院 @GakuinKinma (2023年9月18日). 2023年10月29日閲覧。
  17. ^ 「近代麻雀水着祭」が中止に 主催者謝罪「会場側からイベント中止を要請受け…」”. スポーツニッポン (2023年6月9日). 2023年6月9日閲覧。
  18. ^ 中止で波紋の「近代麻雀水着祭」主催者が経緯説明「運営上の責任は全て弊社」 一部のルール違反も「事実」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能”. スポニチ Sponichi Annex (2023年6月14日). 2023年6月14日閲覧。
  19. ^ インフォメーション|竹書房 -TAKESHOBO-”. www.takeshobo.co.jp (2023年6月14日). 2023年6月14日閲覧。
  20. ^ 中止の水着撮影会出演予定アイドル「悪の様に扱われていると感じた」「ただただ悔しい」”. デイリースポーツ (2023年6月10日). 2023年6月11日閲覧。
  21. ^ 41歳アイドル、水着撮影会急きょ中止に「とても悲しくなる」 自身も出演経験「めっちゃ健全に行われていた」”. ジェイ・キャスト (2023年6月12日). 2023年6月14日閲覧。
  22. ^ 「プール撮影会」突如中止へ グラビアアイドル、コスプレイヤーら悲痛な叫び”. KAI-YOU (2023年6月9日). 2023年6月9日閲覧。
  23. ^ 「開催2日前にいきなり電話で言われ…」共産党の申し入れで「水着撮影会」が中止に 騒動の裏側に迫る”. 新潮社 (2023年6月9日). 2023年6月9日閲覧。
  24. ^ 近代麻雀水着祭。in川越水上公園 | Gスタ”. studio-g.net. 2023年6月10日閲覧。
  25. ^ 近代麻雀浴衣祭【近代麻雀水着祭2021スピンオフ企画】”. FES TIVE公式サイト (2021年9月23日). 2023年7月2日閲覧。
  26. ^ 【全出演者登場!】総勢140名のアイドルが出演!!あの三上悠亜ちゃんも!?!?サマランアイドルカーニバルとは!?”. 近代麻雀水着祭【公式】 (2022年4月28日). 2023年6月10日閲覧。
  27. ^ 【写真特集】もこちーず(PATI PATI CANDY…☆)、爽やかフリルビキニで美脚大胆披露!<近代麻雀水着祭2022>”. WWSチャンネル (2022年11月16日). 2023年6月9日閲覧。
  28. ^ 【写真特集】咲来まいか(ラブアグレッション)、圧倒的な美プロポーションで魅せる脚線美!<近代麻雀水着祭2023>”. モデルプレス (2023年5月19日). 2023年6月9日閲覧。
  29. ^ 近代麻雀水着祭2023 ファッションショーMCに元Jams Collection・坂東遥が登場!”. WWSチャンネル (2023年9月13日). 2023年9月15日閲覧。

外部リンク[編集]