輪舞

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1900年時の自費出版本

輪舞」(りんぶ、Reigen)は、アルトゥル・シュニッツラー戯曲1920年12月23日、ベルリン小劇場にて初演された。ウィーンを舞台に、それぞれ2人の男女の情事前の会話劇が中心となる10景からなる。はじめは娼婦と兵卒、次の景はその兵卒と女中、次はその女中と若旦那…というふうに、相手が順繰りに入れ替わってゆき、最後に伯爵と最初に出てきた娼婦との組み合わせになって「輪舞」が完成するという構成。また景同士の間には情事をあらわす中断が入る。

シュニッツラーは1900年にはこの戯曲を完成させていたが、当時の性道徳や階級理念に露骨に反した内容のために上演も出版も諦め、200部の自費出版本のみを知人に配っていた。第一次世界大戦後に検閲がなくなったため上演が可能になったが、その際にも上演をめぐって法廷論争を引き起こしている。

また、1950年マックス・オフュルス監督により映画化(輪舞 (1950年の映画))、その後もロジェ・ヴァディム監督(輪舞 (1964年の映画))、オットー・シェンク監督(輪舞 (1973年の映画))でそれぞれ映画化されている。

さらに、ブリュッセルラ・モネ委託・制作で「Reigen」としてオペラ化。フィリップ・ブースマンス作曲、リュック・ボンディ台本・演出、ルシンダ・チャイルズ振付、シルヴァン・カンブルラン指揮で、1993年3月4日に初演された。公演の録音は、RicercarでCD化され、映像収録はベルギーを代表する映画監督アンドレ・デルヴォーが収録した。なお、2016年4月にニコラ・ヒュンペル新演出、再びカンブルラン指揮でシュトゥットガルトで初演され、5月6日の公演はストリーミングライブ放映され、その後arteで限定視聴するなどして開放している。[1]

参考文献[編集]

  • シュニッツラー 『輪舞』 中村政雄訳、岩波文庫、1987年
  • 岩淵達治編 『現代演劇101物語』 新書館、1996年、96-97頁