西暦10000年問題
西暦10000年問題(せいれきいちまんねんもんだい、西暦1万年問題)とはコンピュータの誤動作に関する年問題である。同義の呼称として、10000を意味する10Kを用いた Y10K や10を十六進法で表したAを用いた YAK 、10をローマ数字で表した YXK などがある。
概要[編集]
2000年問題(Y2K問題)の解決のため、コンピュータは年を4桁であらわすのが一般的になった。しかし、西暦10000年を迎えると年数が5桁になるため、この仕様を維持し続けたままだと多くのプログラムが誤動作するという問題のことを指す。しかし、コンピュータが西暦10000年までに年数の問題が改善されずに使用され続けるのか、また西暦10000年までそもそもコンピュータが使われ続けているのか、という疑問点もある。
2000年を目前にした1999年4月1日、IETFは西暦10000年問題の解決に関するRFCを公開した[1]。これは毎年のエイプリルフールに恒例のジョークRFCであるが、「コードやプログラムはしばしば彼らの意図した状況を超えてよく使われる」という推論からの帰結であり、また、セキュリティ対策的に重要な「いかなるデータに対しても、意図の範囲を越えるような動作をさせないこと」といった点についての技術的な洞察も含んでいる。
同様の問題[編集]
「年問題」および「2038年問題#対策」を参照
脚注[編集]
- ^ Y10K and Beyond (英語) 1999年4月1日 2011年11月12日閲覧
Y10K and Beyond(Y10Kとその先) (日本語) 2001年1月13日 2011年11月12日閲覧