Request for Comments

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

Request for Comments(リクエスト フォー コメンツ、略称:RFC)はIETF(Internet Engineering Task Force)による技術仕様保存、公開形式である。内容には特に制限はないが、プロトコルファイルフォーマットが主に扱われる。RFCとは「コメント募集」を意味する英語の略語であり、もともとは技術仕様を公開し、それについての意見を広く募集してより良いものにしていく観点から始められたようである。全てのRFCはインターネット上で公開されており、誰でも閲覧することができる。

歴史[編集]

RFCは、1968年ごろ、スティーブ・クロッカー が考案したと言われており、はじめのRFCは1969年4月7日の日付となっている (RFC 1) 。その後情報科学研究所 (ISI) のジョン・ポステルにより管理される。RFCの歴史についてはRFC 255530 Years of RFCsとしてまとめられている。

位置付け[編集]

すべての RFC が標準というわけではない(RFC 1796 "Not All RFCs are Standards")。各 RFC には標準化プロセスにおける位置付け (status) が定められている。位置付けは「情報 (Informational)」、「実験的 (Experimental)」、「現状で最良の慣行 (Best Current Practice, BCP)」、「標準化過程 (Standards Track)」、「歴史的 (Historic)」のいずれかである。

「標準化過程」はさらに「標準への提唱 (Proposed Standard, PS)」、「標準への草稿 (Draft Standard, DS)」、「インターネット標準 (Internet Standard, STD)」に分けられる(詳しくはインターネット標準を参照のこと)。

「情報(Informational, Info)」
エイプリルフールのジョーク、プロプライエタリなプロトコル、RFC 1591DNSの構造と権限の委任)のように広く不可欠なものと認められた RFC など、ほとんどあらゆるものが含まれる。「情報」RFC には「参考 (for your information, FYI)」と呼ばれる一連の文書も含まれる。
「実験的(Experimental, Exp)」
インターネットに関して有用と考えられる研究成果や実験結果を広く公開するためのものである。実験的といっても、実際には具体的な手続きをとろうとする者がいないために標準化過程へ昇格していないだけの文書も含まれる。
「現状で最良の慣行(Best Current Practice, BCP)」
「情報」には留まらないが実際にネットワークで使われるデータには影響しない、公的なルールと見なされている実務上の文書などである。またインターネット標準を実践するための技術的な推奨事項も含まれる。
「歴史的(Historic, Hist)」
標準化過程で破棄された文書や標準化以前に公開されていた廃れた RFC に適用される。

なお、非常に古い RFC には「不明 (unknown)」という位置付けのものがあり、もし同じ文書が現在公開されるとしたらどの位置付けになるかは明らかでない。

一風変わったRFC[編集]

毎年、エイプリルフールには、ジョーク的な内容を含むRFC(Joke RFC、ジョークRFC)が公開される。また、インターネットに多大な貢献があった人への追悼のRFCが公開されたこともある。

RFCの一覧[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]