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芦田川

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芦田川
芦田川 2006年12月30日撮影
広島県福山市南本庄付近の神島橋より上流方向
水系 一級水系 芦田川
種別 一級河川
延長 86 km
平均流量 -- m³/s
流域面積 870 km²
水源 世羅台地(広島県)
水源の標高 570 m
河口・合流先 燧灘(広島県)
流域 広島県
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芦田川(あしだがわ)は、広島県東部を流れる芦田川水系の本流で、一級河川備後地方を代表する河川である。

地理

三原市大和町藏宗に源を発し、吉備高原を概ね東流。三川・八田原の両ダムを経て府中市へ出る。福山市北部で南流へ転じ、福山市街の西を通って備後灘に注ぐ。

下流部の流路上で近年まで中州があった一帯(福山市草戸町)は鎌倉時代頃から室町時代にかけ草戸千軒町と呼ばれる都市があった。かつては洪水により一夜で壊滅したとされていたが、昭和36年(1961年)から始まった遺跡の発掘により徐々に衰退したことがわかっている(詳しくは草戸千軒町を参照)。また、このときの川筋は現在よりも東寄りであったが江戸時代備後福山藩水野家により城下町が作られた際に流路を整えられたが昭和初期の堤防決壊により市街が水浸しになった大水害を契機に国営の整備事業が行われほぼ現在のような流路となる。

環境

国土交通省による平成16年度一級河川水質調査(2004年)[1]によれば、中国地方の一級河川13水系の内、水質ワースト1位(連続31年間)、全国でも水質ワースト8位(ただし、これは全国一級河川1万数千の内、主要162河川を抽出比較したものであることに留意を要する)にランクしている。この間、全国でも汚染度が7~8位で推移するなど、昭和40年代よりの汚濁化が深刻な問題となっている。流量の少なさ、下水道未整備地区の存在や河口堰による汽水の消滅、干潟の埋め立てなどの環境への負荷が原因とされる。

現在も国土交通省福山河川国道事務所により汚濁の激しい高屋川との合流部に浄化施設を建設するなど積極策が執られている。

流域の自治体

広島県
三原市世羅郡世羅町府中市福山市

主な支流

括弧内は、流域の自治体

並行する交通

鉄道

福塩線備後三川駅~河佐駅間は八田原ダムの建設により1989年4月20日から線路付替えが行われた。途中にあった八田原駅は湖底に沈むこととなり、廃止された。

道路

流域の観光地

外部リンク