秩父鉄道ヲキ・ヲキフ100形貨車

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秩父鉄道ヲキ100形貨車
秩父鉄道ヲキ100形貨車(2005年5月、寄居駅)
秩父鉄道ヲキ100形貨車
(2005年5月、寄居駅)
基本情報
製造所 汽車製造川崎重工業
製造年 1956年(昭和31年)
製造数 143両
主要諸元
車体色
軌間 1,067 mm
全長 7,500 mm
荷重 35 t
実容積 22.5 m3
自重 14.9 t
換算両数 積車 5.0
換算両数 空車 1.5
台車 TR41C
軸距 4,140 mm
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リベット組立の初期製造車(2010年5月、広瀬川原駅)
ヲキフ100形(2010年11月、和銅黒谷駅)

秩父鉄道ヲキ100形・ヲキフ100形貨車(ちちぶてつどうヲキ100がた・ヲキフ100がたかしゃ)は、秩父鉄道に在籍する貨車(鉱石運搬用ホッパ車)である。

概要[編集]

1956年(昭和31年)から汽車製造川崎重工業で製造された、35t積みのボギー式石灰石バラ積みホッパ車で、全車が太平洋セメント所有私有貨車である。

石灰石の荷卸しは、合理化のため底板が開き一度に下に落ちる仕組みである。初期に製造された車両はリベットで組み立てられ、後期の車両は溶接によって組み立てられている。

ヲキフ100形は車掌室付だが、1988年(昭和63年)以降車掌は乗務していない。ヲキ8両、その両端にヲキフを連結して10両編成を組み、これを2本連結して20両編成で使用されたが、近年はこの編成は崩れてきている。現在はヲキ100形はヲキ101 - ヲキ110, ヲキ119, ヲキ121, ヲキ124, ヲキ134, ヲキ146, ヲキ153, ヲキ173, ヲキ183が廃車に、ヲキフ100形はヲキフ101 - ヲキフ114, ヲキフ118 - ヲキフ120, ヲキフ125, ヲキフ131, ヲキフ133 - ヲキフ137が廃車になった。特に車掌乗務の廃止後、ヲキフ100形の廃車が進んでいる。そのため、ヲキフ100形が編成中間に挟まっている編成や、ヲキ100形が編成端に出ている編成も珍しくない。ヲキフ100形は車掌室の幅員が狭い形の車両と広い形の車両の2種類があったが、現在は広い形のみとなっている。

現在の運用区間は影森駅 - 武州原谷駅 - 武川駅 - 三ヶ尻駅間で、主に太平洋セメント熊谷工場向けの貨物を運んでいる。社線内専用で、JRなどの他社線に乗り入れることはない。

その他[編集]

  • ヲキ・ヲキフの「ヲ」の由来については、「鉱石」(コヲセキ)からきた説と、英語で鉱石を表す「ore」からきているという2つの説がある[1]

脚注[編集]

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  1. ^ 渡辺一策「東武根古屋線とヲキ1形」、『RM POCKET 3 Rail Magazine 1992-9増刊 トワイライトゾ~ン MANUAL』、ネコ・パブリッシング、1992年、p.54-55。

参考文献[編集]

  • 『日本の貨車-技術発達史-』(貨車技術発達史編纂委員会編著、社団法人 日本鉄道車輌工業会刊、2008年)