福井次郎

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福井 次郎(ふくい じろう、1955年 - )は、日本の小説家詩人映画評論家。 趣味のユダヤ人研究、 映画、専門の世界史を結びつけた本を執筆している。2013年には自身初の小説も刊行した。

略歴[編集]

青森県大鰐町出身、在住。父は中学校の教員であった[1]日本作詞家協会に所属した時期もあった[2]青森県立弘前高等学校入学後は演劇部に入部した。演劇部では全国大会優勝を成し遂げた[3]。小惑星探査機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャー川口淳一郎は同期[4]。一浪の後、早稲田大学第一文学部に入学。入学後1年目の夏には弘前市で劇団「炎天下」を立ち上げた[3]寺山修司は大学時代、一時アルバイトしていた渋谷のパブレストランの常連であった[5]。大学卒業後は教諭として、神奈川県内の高校に勤務。3年後に青森県に戻った[6]現在は母校の弘前高校で世界史教諭を務める。定年になった後も再任用教員として弘前高校に勤務している。

著書[編集]

  • 映画産業とユダヤ資本』早稲田出版、2003年
  • 『「戦争映画」が教えてくれる現代史の読み方 キーワードはユダヤ人問題』彩流社、 2007年
  • 『歴史ミステリー コロンブスはなぜアメリカ大陸に渡ったのか キーワードはユダヤ人問題』彩流社、 2008年
  • 『カサブランカはなぜ名画なのか~1940年代ハリウッド全盛期のアメリカ映画案内~』彩流社、2010年
  • 『青森の逆襲』言視舎、2011年
  • 『マリリン・モンローはなぜ神話となったのか』言視舎、2012年
  • 『暗門の祈り』津軽書房、2013年
  • 『1950年代生まれの逆襲』言視舎、2014年

出演[編集]

どちらの映画も脇役として出演している。

  • 津軽の子ら 1970年[7]
  • 弘高青春物語 1992年[7]

脚注[編集]

  1. ^ 『青森の逆襲』、11頁
  2. ^ 『青森の逆襲』、20頁
  3. ^ a b 『青森の逆襲』、166頁
  4. ^ 『青森の逆襲』、104頁
  5. ^ 『青森の逆襲』、21頁
  6. ^ 『青森の逆襲』、121 - 122頁
  7. ^ a b 『青森の逆襲』、 171頁