着床前診断

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着床前診断(ちゃくしょうぜんしんだん)Preimplantation genetic diagnosis(PGD or PIGD)とは、受精卵が8細胞〜胚盤胞前後にまで発生が進んだ段階でその遺伝子染色体を解析して診断すること、ないしその技術のこと。

概要[編集]

世界で最初の着床前診断は1990年に英国で『ネイチャー』誌に公表された。 ことに人間の場合、優生学を継承した生命の選別・選民思想などの生命倫理的な問題があるとする意見もあり、その是非については議論が分かれる。同様の問題は出生前診断についても当てはまる。

世界の現状[編集]

宗教的背景による影響[編集]

着床前診断が社会的に受け入れられているかどうかはその国の宗教的背景に大きく影響を受けている場合が多い。 ローマ・カトリック教会エイズ予防目的のコンドーム使用にも反対するなど、生殖についてきわめて保守的な姿勢で知られるが、着床前診断を含む生殖医療にもきわめて制限的である。ローマ・カトリック教会は受精の瞬間から受精卵に人としての尊厳が生じると考えるためである。従って、ローマ・カトリック教会は中絶にも着床前診断にも反対している。ローマ法王庁のお膝元であるイタリアではベルルスコーニ首相が2004年に生殖医療を厳しく制限する法律を作り、これは、Pope(法王)への贈り物と揶揄された。 この法律に対しては有名なモデルであるモニカ・ベルッチを始めとした反対運動が広がっている。その他ヨーロッパ諸国では生殖医療を法律で規制して、その範囲で認めようとする場合もあり、イギリスでは病気の兄弟に骨髄移植を提供する目的の「救世主兄弟」を着床前診断で産むことも認められている。


外部リンク[編集]