田中金司

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

田中金司(たなか きんじ、1894年-1985年)は日本経済学者
専門は貨幣論金融論国際金融論。1913年(大正2年)に群馬県高崎中学校(群馬県立高崎高校)を卒業し、東京高等商業学校(現一橋大学)予科に入学。東京高商では佐野善作の指導を受けた。卒業後、神戸高等商業学校神戸商業大学神戸経済大学を経て神戸大学教授を務めた。さらに、神戸大学退官後は関西学院大学教授を務めた。門下生には矢尾次郎元神戸大学教授、安居洋神戸市外国語大学名誉教授、小寺武四郎元関西学院大学教授などがいる。貨幣論では名目主義、一般的購買手段を主張したほか、全体的な経済理論としては貨幣的経済理論を主張した。

略歴[編集]

  • 1894年(明治27年) 生まれる
  • 1913年(大正2年)  群馬県高崎中学校を卒業し、東京高等商業学校予科入学
  • 1919年(大正8年)  東京高等商業学校(専攻部)卒業、神戸高等商業学校講師として赴任
  • 1929年(昭和4年)  神戸高等商業学校から神戸商業大学に変更
  • 1944年(昭和19年) 神戸経済大学教授
  • 1949年(昭和24年) 神戸大学教授
  • 1957年(昭和32年) 神戸大学を停年退官(名誉教授)、関西学院大学教授となる
  • 定年により関西学院大学教授を退職

主要著作[編集]

著書・共著・共編[編集]

  • 新庄博と共著)『銀行経営論』、商学全集第18巻、千倉書房、1935年
  • 『金本位制と中央銀行政策』、宝文館、1936年
  • 『中央銀行・日本銀行論』、現代金融経済全集第18巻、改造社、1936年
  • 『金本位制の回顧と展望』、千倉書房、1950年
  • 高垣寅次郎・山口茂・新庄博高橋泰蔵塩野谷九十九と共編)『体系金融辞典』、東洋経済新報社、1953年
  • (内橋吉朗・山崎誉雄と共著)『公定歩合政策の生成と発展』、清明会新書7、1981年

主要論文[編集]

  • 「銀行制度に於ける兼営主義と分業主義との接近(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第38巻第5号・第39巻第1号、1925年(大正14年)
  • 「英国金本位復帰の意義」、国民経済雑誌、第39巻第3号、1925年
  • 「貨幣制度に於ける金の地位(其一)(二・完)」、国民経済雑誌、第40巻第1号・第2号、1926年
  • 「金本位の下に於ける購買力平価説の妥当性」、国民経済雑誌、第43巻第3号、1927年
  • 「中央銀行の公開市場政策」、経営学論集2、日本経営学会、1928年
  • 「英蘭銀行券と政府紙幣との合併に就て」、国民経済雑誌、第45巻第2号、1928年
  • 「金属の価値と貨幣の価値(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第47巻第1号・第2号、1929年
  • 「金本位制に於ける為替統制(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第48巻第4号・第5号、1930年
  • 「発行部・銀行部分離に関する考証」、国民経済雑誌、第50巻第6号、1931年
  • 「発行部・銀行部分離に就いての批判」、国民経済雑誌、第51巻第3号、1931年
  • 「英国金本位制停止に就て」、国民経済雑誌、第51巻第5号、1931年
  • 「国際均衡理論と金本位制の機構」、国民経済雑誌、第52巻第6号、1932年
  • 「預金の流通速度と支払準備金」、国民経済雑誌、第53巻第6号、1932年
  • 「米国通貨政策の実績(其の一)(其の二)」、国民経済雑誌、第58巻第1号・第2号、1935年
  • 「仏蘭西金本位制の前途」、国民経済雑誌、第58巻第5号、1935年
  • 「中立貨幣理論に於けるハイエクとケインズ」、国民経済雑誌、第59巻第2号、1935年
  • 「為替平衡資金論(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第62巻第3号・第63巻第1号、1937年
  • 「我国金政策の発展」、国民経済雑誌、第63巻第4号、1937年
  • 「貨幣の価値の本質(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第64巻第4号・第65巻第6号、1938年
  • 「正貨準備の機能(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第67巻第5号・第68巻第2号、1939年・1940年
  • 「静態貨幣と動態貨幣(其一)(其二)」、国民経済雑誌、第71巻第3号・第73巻第1号、1941年・1942年
  • 「国際収支の弾力性」、国民経済雑誌、第82巻第3号、1950年
  • 「均衡為替相場論」、国民経済雑誌、第83巻第5号、1951年
  • 「「一般理論」における二人のケインズ」、国民経済雑誌、第85巻第2号、1952年
  • 「国際収支と為替レート」、国民経済雑誌、第89巻第5号、1954年
  • 「ケインズ体系と投資乗数の一般化」、国民経済雑誌、第91巻第4号、1955年
  • 「「交易条件効果」を含む国際収支の弾力性」、国民経済雑誌、第95巻第3号、1957年
  • 「ケインズ利子論と古典利子論」、経済学論究(関西学院大学)、第11巻第4号、1958年
  • 「アブソープション接近と弾力性接近」、(百巻記念号経営学編:商学)、国民経済雑誌、第100巻第6号、1959年
  • 「国際収支調整におけるアブソープション効果」、経済学論究(関西学院大学)、第13巻第3号、1959年
  • 「公開市場政策の過程分析」、経済学論究(関西学院大学)、第14巻第3号、1960年
  • 「流動性選好説と貸付資金説」、経済学論究(関西学院大学)、第16巻第3号、1963年
  • 「国際収支問題の一考察」、経済学論究(関西学院大学)」、第18巻第3号、1964年
  • 国民経済雑誌の思い出」、国民経済雑誌、第150巻記念特別号、1984年

記念論文集[編集]

  1. 山口茂、新庄博、宮下忠雄、則武保夫、大野喜久之輔
  2. 「田中金司先生の学問」矢尾次郎
  • 田中金司先生喜寿記念論文集編集委員会編『現代金融論』、千倉書房、1974年
  1. 金融理論編-山崎研治、石井隆一郎、安居洋、内橋吉朗、木村憲二、福尾洋一
  2. 国際金融編-新庄博小寺武四郎、芦矢榮之助、則武保夫、藤田正寛、木村滋、馬渕透
  3. 金融政策編-宮下忠雄、矢尾次郎、大野喜久之輔、町永昭五、山崎誉雄
  4. 「田中金司先生略歴・著作目録」

外部リンク[編集]