王家の呪い

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
ツタンカーメンの、コブラの姿をした像(ウラエウス)。守り神ウアジェトを表している。
カーナヴォン卿がツタンカーメンの墓をあばいた6週間後に急死したため、当時の新聞にはそれは呪いだとする話がしばしば書かれ、現代まで語りつがれている

王家の呪い(おうけののろい、curse of the pharaohs)とは、エジプト王家の墳墓を発掘する者には呪いがかかる、という信仰である。ファラオの呪いツタンカーメンの呪いとも呼ばれる。

概要[編集]

1920年代エジプトにおいて、王家の谷ツタンカーメン墳墓を発掘してミイラをとりだしたカーナヴォン卿および発掘に関係した数名らが、発掘作業の直後次々と急死したとされる出来事からこうした伝説が生まれ、現在まで語り継がれているが、墓の開封に立ち会った人で実際に急死したのはカーナヴォン卿だけであり、そのカーナヴォン卿も発掘以前に髭を剃っていた時に誤って蚊に刺された跡を傷つけたことにより熱病に感染し、肺炎を併発したことが死因であることが確認されている。

コナン・ドイルも新聞上でカーナヴォン卿の死の原因に関する見解を表明した

何らかのガスが墳墓に溜まっていて、墳墓をあばいた時にそれを吸った影響ではないか、と見なす人もいた。たとえばアーサー・コナン・ドイルもそれに類した見方を好んだ一人で、王の墳墓を荒らす墓荒らしを懲らしめるために致死性のカビのようなものが意図的に配置されていたのではないかと見なした。現在では古代エジプト墳墓の空気も調査されているが、有毒なガス、カビの存在は確認されていない。

ツタンカーメンの墓の発掘に直接携わった者で1年以内に亡くなったのはカーナヴォン卿だけである。呪いの真相については、ハワード・カーターと独占契約を結んだタイムズに対抗した他の新聞社が、発掘関係者が死亡するたびに「王家の呪い」と報じたことが原因である[1]

王家の呪いが登場する作品[編集]

  • 王家の紋章
  • エジプト墳墓の呪い - アガサ・クリスティーが発表した短編。ハヤカワ書房出版の『ポアロ登場』に収録されている。
  • シャーマンキング - 14巻にて、蓮がアナテルの使う死者の翼はファラオの呪いによってもたらされる攻撃だと示した。呪いの由来は壁に書かれた「王の墓を荒らす者は死者の翼によって葬られるであろう」と言った。

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ 河江肖剰ザ・マミー/呪われた砂漠の王女 映画パンフレット』 東宝、2017年、20頁。