「プロジェクションマッピング」の版間の差分
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日本では[[1968年]]に銀座のディスコ「キラージョーズ」で宮井陸郎のプロデュース、空間設計は早田保博であり、これが日本での商用利用の最初と思われる。この時はコダックのカルーゼル式プロジェクタが使用された。インテリア空間は音に反応し、変化するプロジェクションのスクリーンを兼ねるシルバーテントが使用された。映像演出は宮井陸郎が行った。 |
日本では[[1968年]]に銀座のディスコ「キラージョーズ」で宮井陸郎のプロデュース、空間設計は早田保博であり、これが日本での商用利用の最初と思われる。この時はコダックのカルーゼル式プロジェクタが使用された。インテリア空間は音に反応し、変化するプロジェクションのスクリーンを兼ねるシルバーテントが使用された。映像演出は宮井陸郎が行った。 |
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海外でプロジェクションマッピングが有名になったきっかけは、[[2008年]]の北京オリンピックからといわれている。日本では[[2003年]]から始まった[[OSAKA光のルネサンス|Osaka光のルネサンス]]の「ウォールタペストリー」や、[[2006年]]に京都で行われた「アーキテクチャープロジェクション」などがある。 |
海外でプロジェクションマッピングが有名になったきっかけは、[[2008年]]の北京オリンピックからといわれている。 |
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日本では[[2003年]]から始まった[[OSAKA光のルネサンス|Osaka光のルネサンス]]の「ウォールタペストリー」や、[[2006年]]に京都で行われた「アーキテクチャープロジェクション」などがある。 |
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2009年5月に音楽興業としては日本初となるプロジェクションマッピング演出による公演が、赤坂BLITZにおける睡蓮のflow in her veins 2.5Dである。この模様は月白 flow in her veins 2.5DとしてDVD販売されている。 |
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2010年のライゾマティクスによるPerfume武道館ライブ演出でPerfumeメンバーの動きと同期したマッピングが行われ、最先端の表現技法として紹介されたことから一般層にこの技法が認知され、日本国内の各業界にも衝撃を与えることになった。さらに、[[2012年]][[9月]]にはJR東京駅の丸の内駅舎で利用され、大型施設の壁面を用いてプロジェクションマッピングを実施可能なことが日本の一般層にも広く認知されるようになった。 |
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2019年1月28日 (月) 10:38時点における版
プロジェクションマッピング (Projection Mapping) とは、コンピュータで作成したCGとプロジェクタ等の映写機器を用い、建物や物体、あるいは空間などに対して映像を映し、時には音と同期させる技術の総称をいう。
概要
従来の映画のように平面スクリーンに映すものとの違いとして、立体物に映像を張り合わせる(マッピングする)ことがプロジェクションマッピングの特徴である。そのため、映像は立体を意識して作られている。ゆえに映画のように平面映像をただ建物に当てているものは厳密にはプロジェクションマッピングではない。
呼称
日本では”プロジェクションマッピング”という呼称が一般的であるが、欧米ではビデオマッピング、マッピングプロジェクション、3Dプロジェクションマッピング、3Dマッピング、ビジュアルマッピングとも呼ばれる。
映写される対象物
投影される対象は建築物だけではく、靴、テーブルや椅子、額縁、広場、街そのもの、空、湖、人体、部屋、鞄、楽器、樹木などありとあらゆる物を対象としている。
作成ソフトウェア
投影する映像は、一般的な動画編集ソフト(After EffectsやMotionなど)を使ってあらかじめ現場毎に専用の映像を作成する例と、専用のソフトウェアを使用する例がある。作成方法は図面などのデータから3Dでモデリングをしたり、写真を撮影して補正したりしながらパーツを作るという方法や、実際にプロジェクションをしながら対象のパーツや位置取りを行う方法がある。
- Catalyst v5/MadMapper/Millumin/Pandorasbox/Resolume Arena/Touch Designer/VDMX5/VPT (VideoProjectionTool)/WATCHOUT
歴史
プロジェクションマッピングの歴史は古く、1960年代からあったと言われている。
1969年にはアメリカのアナハイムにあるディズニーランドのホーンテッドマンションで実用化されていた。そして、1970年代のライトショーなどを経ながら、1990年代には研究者やアーティストの表現手法として多く使われていたが、当時はスライド映写装置を用いており、光源の不足もあって現在のように表現できなかった。高輝度のプロジェクターを使うようになり、屋外でもより明るく表現できるようになった2000年代から、「プロジェクションマッピング」や「ビデオマッピング」または「3Dプロジェクションマッピング」などと呼ばれ出し、YouTubeなどで話題を集めるようになった。
日本では1968年に銀座のディスコ「キラージョーズ」で宮井陸郎のプロデュース、空間設計は早田保博であり、これが日本での商用利用の最初と思われる。この時はコダックのカルーゼル式プロジェクタが使用された。インテリア空間は音に反応し、変化するプロジェクションのスクリーンを兼ねるシルバーテントが使用された。映像演出は宮井陸郎が行った。
海外でプロジェクションマッピングが有名になったきっかけは、2008年の北京オリンピックからといわれている。
日本では2003年から始まったOsaka光のルネサンスの「ウォールタペストリー」や、2006年に京都で行われた「アーキテクチャープロジェクション」などがある。
2009年5月に音楽興業としては日本初となるプロジェクションマッピング演出による公演が、赤坂BLITZにおける睡蓮のflow in her veins 2.5Dである。この模様は月白 flow in her veins 2.5DとしてDVD販売されている。
2010年のライゾマティクスによるPerfume武道館ライブ演出でPerfumeメンバーの動きと同期したマッピングが行われ、最先端の表現技法として紹介されたことから一般層にこの技法が認知され、日本国内の各業界にも衝撃を与えることになった。さらに、2012年9月にはJR東京駅の丸の内駅舎で利用され、大型施設の壁面を用いてプロジェクションマッピングを実施可能なことが日本の一般層にも広く認知されるようになった。
近年
2010年代中盤に入り、オープンソースなソフトウェアフレームワークの整備と、PC、プロジェクタ、無線ネットワークなどの機材が昔に比べ個人でも入手しやすくなり、学校や個人宅における実施例も見られるようになった。
制作の流れ
一般的なプロジェクションマッピングが制作、投影されるまでの流れをここに記す。
・イベント等のプロジェクトが開始
・マッピングされる建物や場所などの選定
・マッピングされる建物や場所の許可を、場合によっては地方自治体に申請。また会場のセキュリティ、機材の確認
・クリエイターの募集、選定
・現地でのマッピングされる”建物の3Dデータ”を作成
・それを元にクリエイターが映像データを作成。
・必要な場合、音楽も作成。
・現地にてテストマッピングをし、映像や音の同期、建物への当て具合など最終調整。
・投影
マッピングフェスティバル
2010年代に入り、個人でもプロジェクションマッピングが制作できるようになり、世界中でクリエイターに向けてのマッピングコンテストが開催されることが多くなった。それらは主に街全体で行われる芸術祭の一貫として行われるほか、コンペティション形式のものも存在する。また現在欧州で開催されることが多く、そのため夜の長い秋~冬~春にかけての開催が比較的多い。
- Genius Loci(ドイツ、ワイマール)
- Artvision(ロシア、モスクワ)
- imapp(ルーマニア、ブカレスト) - 地球上の建築物で2番目に大きな建物「国民の館」に投影される[注 1]。
- Light Festival(ドイツ、ベルリン)
- 1minute Projection Mapping (日本、ハウステンボス、新潟)
- 東京国際プロジェクションマッピングアワード(日本、お台場)
- Luminare(ドイツ、フランクフルト)
- Sónar Barcelona (スペイン、バルセロナ)
- Signal Festival (チェコ、プラハ)
日本国内での例
- 東京駅[1]、姫路城[2][3][4][5]、会津若松城[6]、丸亀城[7]、赤穂城[8]、橿原神宮[9]
- 円融寺[10]、砂の美術館[11]、逗子メディアアートフェスティバル[12]、ドックヤードガーデン[13]、そごう柏店[14]
- 日本大学藝術学部[15]、『天使のくれた奇跡』 - ユニバーサル・スタジオ・ジャパンのショー(2008年 - )。
- 『ワンス・アポン・ア・タイム』 - 東京ディズニーランドのショー(2014 - 2017年)。シンデレラ城にプロジェクションマッピングで投影している。
- 『殺人偏差値70』 - 2014年7月2日に日本テレビ系列で放送されたテレビドラマ。テレビドラマとしては初めてプロジェクションマッピングが用いられた。
- ブレスホテル(神奈川県藤沢市)[16] - 「BREATH THE ILLUSION」(101号室)に常設。映像はNAKED[17]が担当。
- さっぽろ雪まつり(世界で初めて雪像に投影された)
日本国外での例
- ギマランイス(ポルトガル)[18]、サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂(スペイン)[19]
- Mapping Festival[20]、O-micron[21]、Samsung at Beurs van Berlage[22]、アスタナ・オペラ(カザフスタン)[23]
小型、屋内での事例
- The Icebook[24]、Chair[25]、Gakubuchi[26]、New Balance[27]、360° 3D Mapping Projection with Rabarama[28]
- PANORAMA FANTASY、DREAMSPHERE GRAND CROSS - 業務用ゲーム機で技術が使用されている例。
- MARUMITSU[29]、ハコビジョン - 玩具として製品化。、アステカ - エレクトロコインジャパンのパチスロ機。パチンコパチスロ業界初のプロジェクションマッピング。
- Barliminal[30] - 六本木レストラン&バー、店内17台のプロジェクターと最大290°のマッピング演出。
脚注
注釈
- ^ 世界一の大きさを誇る人口建築物はアメリカ国防総省である。
出典
- ^ TOKYO HIKARI VISION 東京駅プロジェクションマッピング
- ^ 花あかり「姫路城夜桜会」 3Dプロジェクションマッピング
- ^ 姫路城3Dプロジェクションマッピング
- ^ 【公式動画・本編】【Himeji Castle Mapping】姫路城プロジェクションマッピング【姫路光絵巻 HAKUA -新たなる羽ばたき-】HAKUA
- ^ 世界遺産・姫路城で3Dプロジェクションマッピング
- ^ 鶴ヶ城プロジェクションマッピング - はるか -
- ^ 全国城下町シンポジウムさぬき京極大会
- ^ 第112回赤穂義士祭 忠臣蔵Ukiyoe 2015赤穂義士祭プロジェクションマッピング
- ^ 春の神武祭 プロジェクションマッピング
- ^ 円融寺除夜の鐘プロジェクションマッピング
- ^ 砂の美術館2014【夏】3Dプロジェクションマッピング
- ^ 1minute projection mapping 国際コンペ
- ^ 横浜ランドマークタワー祝20周年!屋外では日本初の「180度体験型プロジェクションマッピング」をレポート!(はまれぽ.com 2013年7月16日)
- ^ Hikarideck Kashiwa 2014
- ^ 日本大学芸術学部『芸術祭2013』 プロジェクションマッピング -
- ^ ブレスホテル公式ウェブサイト
- ^ NAKED
- ^ Guimarães 2012. Opening Show 3D Projection Mapping
- ^ Fuegos del Apóstol 2012. Mapping Catedral de Santiago. Oficial HD
- ^ マッピングフェスティバル(スイス)
- ^ O-micron(AntiVJ)
- ^ Samsung (Amsterdam, the Netherlands)(Nu Former)
- ^ In Astana, 4D multimedia show took place - Новости Казахстана - свежие, актуальные, последние новости об о всем
- ^ The Icebook by Davy and Kristine McGuire
- ^ 「chair 」by Masaru Ozaki
- ^ 額縁を使った作例 by PMAJ
- ^ スニーカーを使った作品
- ^ 人体模型
- ^ まるみつ:オブジェへの投影による作品事例
- ^ Barliminal