「さっぽろ芸術文化の館」の版間の差分
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2014年11月16日 (日) 13:35時点における版
さっぽろ芸術文化の館 | |
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情報 | |
旧名称 | 北海道厚生年金会館 |
用途 | 宿泊施設、多目的ホール |
事業主体 | 札幌市 |
開館開所 | 1971年(昭和46年)9月18日[1] |
所在地 |
〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西12丁目 |
座標 | 北緯43度3分38.5秒 東経141度20分17.1秒 / 北緯43.060694度 東経141.338083度座標: 北緯43度3分38.5秒 東経141度20分17.1秒 / 北緯43.060694度 東経141.338083度 |
さっぽろ芸術文化の館(さっぽろげいじゅつぶんかのやかた)は、北海道札幌市中央区にある、札幌市の運営する多目的文化施設[2]。
元々は北海道厚生年金会館(ほっかいどうこうせいねんきんかいかん、通称「ウェルシティ札幌」)と称する、厚生年金保険加入者の福祉増進を目的として社会保険庁が設置した厚生年金会館の一つであり、社会保険庁に関連する財団法人厚生年金事業振興団が運営していた。なお「札幌厚生年金会館」と呼ばれることもあったが、かつてから現在に至るまで正式な名称や呼称ではない。
概要
1971年(昭和46年)9月18日にこけら落とし[1]。ホテル、宴会場だけでなく、大ホールは2300席収容で北海道最大のホールを誇っている。
2005年(平成17年)に施設保有権が社会保険庁から独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構 (RFO) に移管され、他の厚生年金会館と同様に施設の民間への売却が検討された[3]。
札幌市民会館が2007年(平成19年)3月で閉館[4][5]されたため、北海道では現時点で唯一残る大規模多目的ホールであり、施設存続への危機感が強く、官民挙げての施設存続運動が活発である。
2005年(平成17年)7月に発足した利用者団体による存続運動団体「北海道厚生年金会館存続を願う会」[3]が札幌商工会議所と共同で市民活動プロジェクト「LIFE&LIVE Project」を立ち上げ、趣旨に賛同した著名アーティストの協力によりYahoo!オークションへの出品による募金活動等を行っている。
また、2008年(平成20年)2月に札幌市が市が主体となって施設売却の入札に参加し、施設の取得を目指すことを表明[6]。 これを受け、2008年(平成20年)8月からRFOが行っている入札公告では、入札の条件として「売却物件の引渡しの日から5年間、売却物件内のホールが提供して来た機能を維持・提供すること」を掲げていた。入札公告時にホール機能の存続を付帯条件とした事例は現時点で本施設のみとなっている。
そして、2008年(平成20年)10月に建物部分は札幌市が、駐車場部分は札幌商工会議所が各々入札することで調整を図った[7]。
このような動きを経て、11月13日に行われた入札の結果、建物部分は札幌市が約28億5000万円で、駐車場部分は札幌商工会議所が約6億円で落札し、譲受後はそれぞれの施設の運営を継承することを表明している[8]。
建物部分については、札幌市が2009年(平成21年)11月30日で北海道厚生年金会館としての運営を終了し[9]、翌日12月1日より「さっぽろ芸術文化の館」(略称「さっぽろ芸文館」)として運営を開始した[2]。
名称については、札幌市民ホールと併せて命名権を導入され、大ホールの命名権については札幌市に本社を置くインテリア・家具小売業大手のニトリが購入し、2010年(平成22年)4月1日からの6年契約で「ニトリ文化ホール」として営業を行っている[10]。
宿泊施設部分については、「ホテルさっぽろ芸文館」の呼称を用いている。
なお、売却騒動と平行して、ホール改修工事(アスベスト除去工事)のため2008年(平成20年)7月から2009年(平成21年)2月までの約7ヶ月間ホールが休館となっている[11][12]。
施設概要
- 所在地:北海道札幌市中央区北1条西12丁目
- 大ホール:2300席[13]
- 宿泊施設:室数120(和室6室、シングル51室、ツイン62室)、定員201名
脚注
- ^ a b “北海道厚生年金会館落成開館式典”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (1971年9月18日)
- ^ a b “「愛される芸文館に」 札幌 市長ら参加し開業式典”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2009年12月1日)
- ^ a b “売却危機 札幌・厚生年金会館 自力運営で存続模索 「願う会」 基金創設や冠企業探し”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2005年7月19日)
- ^ “札幌市 市民会館 来春解体 耐震強度不足 10年後めどに再建”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2006年2月3日)
- ^ 2008年(平成20年)12月13日、同館跡地に「札幌市民ホール」がオープンし発展的に生まれ変わった。 - “札幌市民ホール開館 記念式典 子どもら演奏披露”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年12月13日)
- ^ “道厚生年金会館入札に札幌市参加へ 存続に望み 安堵の声 文化関係者ら 「行政の取得が一番」”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年2月16日)
- ^ “札幌市と札商 入札参加確認 道厚生年金会館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年10月28日)
- ^ “厚生年金会館 文化の殿堂残った 札幌市、運営形態は白紙”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年11月14日)
- ^ “さよなら 厚生年金会館 38年の歴史に幕 あすから「さっぽろ芸文館」に”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2009年11月30日)
- ^ “現代かわら版 施設の命名権契約 明暗くっきり セキスイハイム・北翔クロテック・ニトリ…”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2010年3月31日)
- ^ “アスベスト一掃へ 厚生年金会館 工事で半年休館”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年7月28日)
- ^ このため、札幌での大規模会場のコンサートは当分の間zepp Sapporoや札幌ドームで行うしかなかった。
- ^ “キャッチ 大ホール4館 過剰?必要? 財政難の札幌市 中心部に計画 建設・取得費 計200億円超す 「つなぎ施設」も恒久化転換”. 北海道新聞 (北海道新聞社). (2008年7月29日)