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|URL = [http://www.kid.ne.jp/seicho/html/index.html 北九州市立松本清張記念館 公式サイト]
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'''北九州市立松本清張記念館'''(きたきゅうしゅうしりつまつもとせいちょうきねんかん)は、[[福岡県]][[北九州市]][[小倉北区]]城内にある、作家・[[松本清張]]の生涯と業績にかかわる展示を行う[[文学館]]である。
'''北九州市立松本清張記念館'''(きたきゅうしゅうしりつまつもとせいちょうきねんかん)は、[[福岡県]][[北九州市]][[小倉北区]][[城内 (北九州市)|城内]]にある、作家・[[松本清張]]の生涯と業績にかかわる展示を行う[[文学館]]である。


== 概要 ==
== 概要 ==
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館内では、作家としての清張の業績について、映像や展示物などで紹介している。なかでも、[[東京都]][[杉並区]][[高井戸]]の自宅の外観をはじめ、遺族から寄贈を受け、書斎や書庫・応接間を清張が亡くなった当時の状態で忠実に再現した展示室が目玉の一つである。また、オリジナルドキュメンタリー映像「日本の黒い霧 - 遙かな照射」の上映も行なっている。他に、随時実施される企画展のほか、講演会などのイベントも開催されている。
館内では、作家としての清張の業績について、映像や展示物などで紹介している。なかでも、[[東京都]][[杉並区]][[高井戸]]の自宅の外観をはじめ、遺族から寄贈を受け、書斎や書庫・応接間を清張が亡くなった当時の状態で忠実に再現した展示室が目玉の一つである。また、オリジナルドキュメンタリー映像「日本の黒い霧 - 遙かな照射」の上映も行なっている。他に、随時実施される企画展のほか、講演会などのイベントも開催されている。


開館10周年にあたる[[2008年]]([[平成]]20年)には、第56回[[菊池寛賞]]を受賞した。受賞の理由は、「地方財政が厳しい折、水準の高い研究誌を刊行しつつ、多彩な企画展を催すなど、健闘しながら開館10周年を迎えた」<ref>[http://www.bunshun.co.jp/award/kikuchi/list1.htm 文藝春秋 菊池賞]菊池賞受賞者一覧</ref>ことによる。
開館10周年にあたる[[2008年]](平成20年)には、第56回[[菊池寛賞]]を受賞した。受賞の理由は、「地方財政が厳しい折、水準の高い研究誌を刊行しつつ、多彩な企画展を催すなど、健闘しながら開館10周年を迎えた」<ref>[http://www.bunshun.co.jp/award/kikuchi/list1.htm 文藝春秋 菊池賞]菊池賞受賞者一覧</ref>ことによる。


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[[2009年]](平成21年)、[[北九州市]]などが清張の生誕100年を記念した各種イベントを展開したこともあり入館者が増え、まさに「100歳の誕生日」<ref>[[1909年]][[12月21日]]生まれ。なおこの日は、開館から5年後に、西向かいから[[リバーウォーク北九州]]へ、清張のかつての職場であったところの朝日新聞社とともに移転した[[NHK北九州放送局]]の開局日でもあり、小倉でラジオ放送が始まったのは清張22歳の誕生日であった。</ref>の2日前となった[[12月19日]]に、累計入館者が100万人に達した。


開館以来、[[2010年]]([[平成]]22年)現在まで、[[文藝春秋]]で長年清張の担当編集者であった藤井康栄が館長を務めている。
開館以来、[[2010年]](平成22年)現在まで、[[文藝春秋]]で長年清張の担当編集者であった藤井康栄が館長を務めている。


記念館による刊行物として、随時発行される館報(ウェブサイト内で閲覧可能)、企画展図録のほか、各分野の専門家による研究誌『松本清張研究』がある。
記念館による刊行物として、随時発行される館報(ウェブサイト内で閲覧可能)、企画展図録のほか、各分野の専門家による研究誌『松本清張研究』がある。
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* [[西鉄バス北九州]] - 小倉城・松本清張記念館前バス停下車
* [[西鉄バス北九州]] - 小倉城・松本清張記念館前バス停下車
* [[北九州市交通局|北九州市営バス]] - 松本清張記念館前バス停下車([[小倉北警察署]]側のみ)
* [[北九州市交通局|北九州市営バス]] - 松本清張記念館前バス停下車([[小倉北警察署]]側のみ)
: 名称は違うが警察署側は同じ場所にバス停がある<ref>脚注1の理由により、以前は「NHK前」という名称のバス停であった。NHKのリバーウォーク移転により清張記念館がバス停の名称となった。</ref>。
: 名称は違うが警察署側は同じ場所にバス停がある<ref>以前は「NHK前」という名称のバス停であった。NHKのリバーウォーク移転により清張記念館がバス停の名称となった。</ref>。
* [[九州旅客鉄道]](JR九州)[[鹿児島本線]] [[小倉駅 (福岡県)|小倉駅]]から徒歩15分、[[西小倉駅]]から徒歩5分
* [[九州旅客鉄道]](JR九州)[[鹿児島本線]] [[小倉駅 (福岡県)|小倉駅]]から徒歩15分、[[西小倉駅]]から徒歩5分
: なお、両駅からは上記バス停に停車する西鉄バス北九州小倉都心部100円周遊バス行されているほか、主に[[北九州高速道路1号線|都市高速1号線]]を経由する路線も停車する。
: なお、西鉄バス北九州小倉駅から上記バス停までの賃は100円である。


== 周辺施設 ==
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== 脚注 ==
== 脚注 ==
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== 関連項目 ==
* [[北九州市立文学館]]


== 外部リンク ==
== 外部リンク ==

2012年1月4日 (水) 05:45時点における版

北九州市立松本清張記念館
Matsumoto Seicho
Memorial Museum
地図
施設情報
正式名称 北九州市立松本清張記念館
愛称 松本清張記念館
専門分野 松本清張の業績
事業主体 北九州市
管理運営 北九州市
開館 1998年平成10年)8月4日
所在地 803-0813
福岡県北九州市小倉北区城内2番3号
外部リンク 北九州市立松本清張記念館 公式サイト
プロジェクト:GLAM
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北九州市立松本清張記念館(きたきゅうしゅうしりつまつもとせいちょうきねんかん)は、福岡県北九州市小倉北区城内にある、作家・松本清張の生涯と業績にかかわる展示を行う文学館である。

概要

清張死没を受け、生前の功績を称え後世に語り継ぐことを目的として、清張の郷里である小倉北区に記念館を建設することを決定。小倉城址域の南西端の一角に1998年平成10年)8月4日開館。

館内では、作家としての清張の業績について、映像や展示物などで紹介している。なかでも、東京都杉並区高井戸の自宅の外観をはじめ、遺族から寄贈を受け、書斎や書庫・応接間を清張が亡くなった当時の状態で忠実に再現した展示室が目玉の一つである。また、オリジナルドキュメンタリー映像「日本の黒い霧 - 遙かな照射」の上映も行なっている。他に、随時実施される企画展のほか、講演会などのイベントも開催されている。

開館10周年にあたる2008年(平成20年)には、第56回菊池寛賞を受賞した。受賞の理由は、「地方財政が厳しい折、水準の高い研究誌を刊行しつつ、多彩な企画展を催すなど、健闘しながら開館10周年を迎えた」[1]ことによる。

2009年(平成21年)、北九州市などが清張の生誕100年を記念した各種イベントを展開したこともあり入館者が増え、まさに「100歳の誕生日」[2]の2日前となった12月19日に、累計入館者が100万人に達した。

開館以来、2010年(平成22年)現在まで、文藝春秋で長年清張の担当編集者であった藤井康栄が館長を務めている。

記念館による刊行物として、随時発行される館報(ウェブサイト内で閲覧可能)、企画展図録のほか、各分野の専門家による研究誌『松本清張研究』がある。

利用情報

  • 所在地 - 福岡県北九州市小倉北区城内2番3号
  • 入館料 - 一般500円、高校生以下や団体などには割引料金有
  • 開館時間 - 9:30〜18:00(入館は17:30まで)
  • 休館日 - 年末(12月29日〜12月31日)

交通

名称は違うが警察署側は同じ場所にバス停がある[3]
なお、西鉄バス北九州は小倉駅から上記バス停までの運賃は100円である。

周辺施設

脚注

  1. ^ 文藝春秋 菊池賞菊池賞受賞者一覧
  2. ^ 1909年12月21日生まれ。なおこの日は、開館から5年後に、西向かいからリバーウォーク北九州へ、清張のかつての職場であったところの朝日新聞社とともに移転したNHK北九州放送局の開局日でもあり、小倉でラジオ放送が始まったのは清張22歳の誕生日であった。
  3. ^ 以前は「NHK前」という名称のバス停であった。NHKのリバーウォーク移転により清張記念館がバス停の名称となった。

関連項目

外部リンク