浅沓

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浅沓

浅沓(あさぐつ)は、束帯衣冠直衣狩衣等を着用する際の履物。

概要[編集]

  • 浅いこしらえの木靴で桐製黒漆塗が一般的。
  • 古くは革製黒漆塗であった。
  • 足の甲が触れる場所に込(こみ)という白色の綿入平絹を差し込み、沓底には沓敷を貼る[1]
  • 皇族と勅任官の浅沓は有紋白綾、奏任官は白平絹の沓敷を貼る。また神職は一級以上は白綾有紋、二級以下は白平絹を用いる[2]出雲大社では、国造は白綾、一級以下は白平絹無紋である[3]
  • 雁鼻沓(かりはなぐつ)、鼻切沓(はなきりぐつ)、アサウズなどの別名がある[4]
  • 神葬祭用の鈍色、黒艶消色の浅沓もある。朱塗浅沓もある。
  • 込のことを「甲当」、沓敷のことを「中敷」という場合もある[5]
  • 浅沓を収納するしたり、運んだりする「浅沓木箱」もある。また、「浅沓ケース」という商品もあるが、これは黒合皮ビニールレザー生地でチャック式のものが多い[6]

出典[編集]

  1. ^ 広辞苑』岩波出版昭和58年11月1日発行2661頁中2584頁
  2. ^ 神社本庁『神社有職故実』1951年7月15日発行全129頁中107頁
  3. ^ 出雲大社幽顕社『幽顕』2016年11月1日発行8頁
  4. ^ 神道大辞典』昭和12年7月19日臨川書店発行全1474頁
  5. ^ 神祭具便覧40巻』民俗工芸平成28年9月発行全438頁
  6. ^ 井筒笥浅田茂樹平成26年7月1日発行杉浦一蛙堂印刷全224頁89頁