水上ダム
水上ダム | |
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所在地 | 左岸: 長野県松本市中川 |
位置 | 北緯36度21分01秒 東経138度02分23秒 |
河川 | 信濃川水系犀川 右支会田川左支水上沢川 |
ダム湖 | そよぎ湖 |
ダム諸元 | |
ダム型式 | 重力式コンクリートダム |
堤高 | 38.0 m |
堤頂長 | 171.5 m |
堤体積 | 70,400 m³ |
流域面積 | 2.29 km² |
湛水面積 | 2.0 ha |
総貯水容量 | 276,000 m³ |
有効貯水容量 | 195,000 m³ |
利用目的 | 洪水調節・不特定利水・上水道 |
事業主体 | 長野県 |
電気事業者 | - |
発電所名 (認可出力) |
- |
施工業者 | 清水建設・松本土建 |
着工年/竣工年 | 1988年/2000年 |
備考 | 総事業費: 約120億円 |
水上ダム(みずかみダム)は、長野県松本市中川、信濃川水系犀川に注ぐ会田川の支流水上沢川に建設されたダム。高さ38メートル、堤頂長171.5メートルのやや横長な重力式コンクリートダムで、松本市北東部の四賀地域(旧四賀村)を流れる会田川流域の治水・利水を目的とした生活貯水池として建設された。ダム湖の名はそよぎ湖という。
歴史[編集]
松本市北東部の四賀地域を会田川が流れており、安曇野市明科で犀川に注いでいる。沿岸では古くから会田川の水資源を利用していたが、この地域は降雨が比較的少ないことから水不足に悩まされていた。会田川の渇水時期に備えて何個かため池を用意していたが、根本的な解決には至っていない状態であった。また、ひとたび大雨が降れば急峻な地形から大水が河川を一気に流れ下り、しばしば洪水による被害をもたらした。
長野県は会田川の治水・利水策として支流の水上沢川にダム建設を計画。1987年(昭和62年)より現地調査を始め、1988年(昭和63年)着工。総事業費は約120億円を投じ、2000年(平成12年)に完成した。
周辺[編集]
水上ダムのすぐ下流を国道143号が走っている。この道路は松本街道と呼ばれ、かつて松本市から青木峠を越えて上田市を結ぶ主要道路であったが、1976年(昭和51年)に三才山(みさやま)トンネル有料道路(国道254号)が開通した時点でその役目を終えたものといってよい。
松本市中心市街地から国道143号を通り、四賀村地域を抜ける手前に松本市営バス(旧四賀村営バス)の「横沢」バス停のあるT字路がある。これを山側に曲がると、山あいにダムが姿を見せる。
ダム右岸にダム管理事務所があり、公園には記念碑や案内板を用意。堤頂は歩道として開放されている。ダム直下にも乗用車1、2台程度は駐車できるスペースがあり、水上ダムを下から見上げることもできる。
隣接する筑北村とその北の麻績村には、同じく長野県営ダムである小仁熊(おにくま)ダム、北山(きたやま)ダムがある。