武人時代 (テレビドラマ)

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武人時代
ジャンル 時代劇
脚本 ユ・ドンユン
演出 シン・チャンソク
製作
制作 KBS
放送
放送局KBS
放送国・地域大韓民国の旗 韓国
放送期間2003年2月8日-2004年8月15日
放送枠KBS大河ドラマ
公式ウェブサイト
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武人時代
各種表記
ハングル 무인시대
発音 ムインシデ
日本語読み: ぶじんしだい
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武人時代』(ぶじんじだい、朝鮮語: 무인시대)は韓国KBS2003年2月8日から2004年8月15日にかけて放映されたテレビドラマ。全158話。

概要[編集]

本作は高麗武臣政権を扱った内容であり、政権を握った武臣が順番に入れ替わっていくため、誰か一人が主人公を務めるわけでなく、1170年の庚寅の乱から1210年代後半の崔忠献の晩年まで、50年近くに及ぶ武臣政権の移り変わりを描いている。本来は崔忠献の子孫の時代までを描く予定だったが、KBSの経営陣交代などにより早期終了となった。なお、崔忠献の子・崔瑀、孫の崔沆の時代については、2012年MBCが制作した『武神』で描かれた。日本では2012年5月16日よりポニーキャニオンよりDVDレンタルが開始された。全79巻。

大原志麻は、「朝鮮は、東アジアの外交関係の一つの特徴である事大外交をとってきたが、それは文化の先進国である中国に尊敬を表すもので、『文化水準の遅れた』蒙古女真日本には自尊心を打ち出した。その中でもとりわけ蒙古は一貫して、高貴な朝鮮人と対比的に野蛮そのものと描かれている。『武人時代』では、李成桂女真族であることは影をひそめ、李義方の六世孫であることが強調されている」と指摘している[1]

スタッフ[編集]

  • 演出:シン・チャンソク、キム・ソングン
  • 脚本:ユ・ドンユン

キャスト[編集]

主要人物[編集]

  • 李義方(イ・ウィバン)ソ・インソク
    牽龍軍・隊正→牽龍軍・行首(散員)→大将軍、殿中監、衛尉卿、執奏
    武臣政権第1の執権者
  • 鄭仲夫(チョン・ジュンブ)キム・フンギ
    牽龍軍・隊正→上将軍→参知政事→平章事→門下侍中
    武臣政権第2の執権者
  • 慶大升(キョン・デスン): パク・ヨンウ
    牽龍軍・行首(散員)→将軍
    武臣政権第3の執権者
  • 李義旼(イ・ウィミン)イ・ドックァ
    牽龍軍・別将→中郎将→:龍虎軍・将軍→大将軍→上将軍
    武臣政権第4の執権者
  • 崔忠献(チェ・チュンホン)キム・ガプス
    龍虎軍・郎将→中郎将→将軍→上将軍→門下侍中、晋康郡開国侯
    武臣政権第5の執権者

国王[編集]

王族[編集]

武臣[編集]

第1章から登場する武臣

文臣[編集]

第1章から登場する文臣
  • 金敦中(キム・ドンジュン):パク・ヨンジ
    左承宣
    毅宗に同行して普賢院へ向かっていたが、武臣たちの不穏な動きを察知して難を逃れた。地方の将軍を味方につけ、武臣政変を鎮圧するため開京へ進撃した。兵が集まるのを紺嶽山(カマクサン)で待っていたところを鄭仲夫らに奇襲される。逃走するものの、李高らに捕らえられ、鄭仲夫によって首を斬られる。
  • 韓頼(ハン・レ):チョン・ジンガク
    起居注
    普賢院に向かう途中、李紹庸に罵倒されて彼に恨みを抱く。その後、催された五兵手搏戯で李紹庸に相手をさせるよう、毅宗に進言し、惨敗した李紹庸を侮辱して恨みを晴らす。この出来事がきっかけで、鄭仲夫は決起を決意する。普賢院に到着後、決起した武臣らに標的とされ、李義方によって殺害される。
  • 尹鱗瞻(ユン・インチョム):キム・インテ
    諡号は文定(ムンジョン)。朝廷の元老の中でも指導者的存在。
  • 趙永仁(チョ・ヨンイン):パク・ピョンホ
    諡号は文景(ムンギョン)。朝廷の元老。
  • 韓文俊(ハン・ムンジュン):キム・ソンウォン
    諡号は貞懿公(チョンイゴン)。朝廷の元老。

内官[編集]

その他[編集]

映像ソフト化[編集]

DVD[編集]

2012年5月16日より、レンタルDVDが発売されている。

レンタルDVD
各章  巻数 リリース日 収録内容 備考
第1章
武臣政権の幕開け
第1巻 2012年
5月16日
第1話 - 第2話
第2巻 第3話 - 第4話
第3巻 第5話 - 第6話
第4巻 第7話 - 第8話
第5巻 6月2日 第9話 - 第10話
第6巻 第11話 - 第12話
第7巻 第13話 - 第14話
第8巻 第15話 - 第16話
第9巻 6月20日 第17話 - 第18話
第10巻 第19話 - 第20話
第11巻 第21話 - 第22話
第12巻 第23話 - 第24話
第2章
イ・ウィバン執権時代
第13巻 7月3日 第25話 - 第26話 第1章の最終話(第25話)を収録。
第14巻 第27話 - 第28話
第15巻 第29話 - 第30話
第16巻 第31話 - 第32話
第17巻 7月18日 第33話 - 第34話
第18巻 第35話 - 第36話
第19巻 第37話 - 第38話
第20巻 第39話 - 第40話
第21巻 8月2日 第41話 - 第42話
第22巻 第43話 - 第44話
第23巻 第45話 - 第46話
第24巻 第47話 - 第48話
第25巻 8月15日 第49話 - 第50話
第3章
チョン・ジュンブ執権時代
第26巻 第51話 - 第52話 第2章の最終話(第51話)を収録。
第27巻 第53話 - 第54話
第28巻 第55話 - 第56話
第29巻 9月4日 第57話 - 第58話
第30巻 第59話 - 第60話
第31巻 第61話 - 第62話
第32巻 第63話 - 第64話
第33巻 9月19日
レンタル開始
第65話 - 第66話
第34巻 第67話 - 第68話
第35巻 第69話 - 第70話
第36巻 第71話 - 第72話
第37巻 10月2日
レンタル開始
第73話 - 第74話
第38巻 第75話 - 第76話
第4章
キョン・デスン執権時代
第39巻 第77話 - 第78話
第40巻 第79話 - 第80話
第41巻 10月17日
レンタル開始
第81話 - 第82話
第42巻 第83話 - 第84話
第43巻 第85話 - 第86話
第44巻 第87話 - 第88話
第45巻 11月2日
レンタル開始
第89話 - 第90話
第46巻 第91話 - 第92話
第47巻 第93話 - 第94話
第48巻 第95話 - 第96話
第49巻 11月21日
レンタル開始
第97話 - 第98話
第5章
イ・ウィミン執権時代
第50巻 第99話 - 第100話 第4章の最終話(第99話)を収録。
第51巻 第101話 - 第102話
第52巻 第103話 - 第104話
第53巻 12月4日
レンタル開始
第105話 - 第106話
第54巻 第107話 - 第108話
第55巻 第109話 - 第110話
第56巻 第111話 - 第112話

脚注[編集]

  1. ^ 大原志麻「韓国映像文化における歴史イメージ」『アジア研究』第9巻、静岡大学人文社会科学部アジア研究センター、2014年3月、46頁。 

参考文献[編集]

  • 『韓国時代劇カタログ』 2010年、学研
  • 『完全保存版 韓国歴史ドラマ名鑑』 2012年、ぴあMOOK
  • 『韓国時代劇セレクションスペシャル』 2012年、学研

外部リンク[編集]