歌行燈

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

歌行燈』(うたあんどん)は、泉鏡花1910年に発表した小説

内容[編集]

恩地喜多八はシテ方宗家のであったが、の師匠宗山と腕比べを行い自殺に追い込んだために勘当される。宗山には娘お三重がいたが、親の死によって芸者となっていた。を病み流浪する喜多八は偶々お三重と会い、二度と能をしないとの禁令を破ってお袖に舞と謡を教える。

喜多八の伯父の前でお三重が『海人』(観世では『海士』)の「玉之段」を舞う場面がクライマックスといわれている。鏡花は元来能に深い造詣があった。深夜に響くと謡、舞と海音の描写等が見られる。

1943年成瀬巳喜男監督、花柳章太郎山田五十鈴主演で映画化され、1960年には衣笠貞之助監督、市川雷蔵山本富士子主演で再度映画化された。

資料[編集]

関連項目[編集]

  • 瀬尾要 - 喜多八のモデルに擬される能楽師
  • 松本長 - 鏡花の従兄弟で、やはり喜多八のモデルに擬される

外部リンク[編集]