桜会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

桜会(さくらかい)とは、日本の軍事国家化と翼賛議会体制への改造を目指して1930年(昭和5年)に結成された超国家主義的な秘密結社・軍閥組織である。

概要[編集]

1930年9月、参謀本部橋本欣五郎中佐、陸軍省の坂田義朗中佐、東京警備司令部の樋口季一郎中佐が発起人となり、設立した半秘密結社[1]。他、影佐禎昭和知鷹二長勇今井武夫永井八津次などの佐官、尉官20数名が参加していた[2]。その設立趣意書には、政党政治の腐敗と軍縮への呪詛が述べられ[3]、軍部独裁政権樹立による国家改造を目的としていた[4]。会員は翌1931年5月頃には100余名まで増加したが、内部は破壊派・建設派・中間派の三派があり、絶えず論争があったという。

橋本・長らを中心とした急進的なグループは、大川周明らと結んで、1931年(昭和6年)3月の三月事件、同年10月の十月事件を計画(いずれも未遂)。軍部の独走を助けた。

組織は十月事件後に解散させられたが、同会に所属していた会員の中から多くの将校が統制派として台頭。対立する皇道派二・二六事件を契機に一掃されるに及んで、軍部の中枢を掌握した。

主な会員[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]

  1. ^ 田中梓『いわいる三月事件について』p3、http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3051044_po_16-11.pdf?contentNo=1&alternativeNo=
  2. ^ 戸部良一『日本陸軍と中国』p160
  3. ^ 『現代史資料7』p27、資料解説
  4. ^ 田中梓『いわいる三月事件について』p3、http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_3051044_po_16-11.pdf?contentNo=1&alternativeNo=