木村鷹太郎

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

木村 鷹太郎(きむら たかたろう、明治3年9月18日1870年10月12日) - 昭和6年(1931年7月18日)は主に明治・大正期に活動した日本の歴史学者哲学者言語学者思想家翻訳家。独自の歴史学説「新史学」の提唱者として知られる。愛媛県宇和島市出身。

明治学院を経て、帝国大学文科大学(現・東京大学文学部)史学選科課程に入学、後に同学哲学選科課程に転じて修了。陸軍士官学校英語教授職等を務める。

1897年(明治30年)に大日本協会を組織し、同年5月に機関誌『日本主義』を創刊し、日本主義を提唱する。日本を世界文明の起源と位置づけ、かつて日本民族が世界を支配していたとする「新史学」を熱烈に唱えた。他にも邪馬台国エジプト説や、仏教・キリスト教批判などの独創的な主張で知られる。異論に対して徹底的に反撃・論破する過激な言論人でもあり、論壇において「キムタカ」と通称されて恐れられ、忌避された。

その研究の多くは存命中から異端学説と見なされてきた。代表的著作に『世界的研究に基づける日本太古史』(1911年(明治44年))など、翻訳に『プラトン全集』などがある。与謝野鉄幹夫妻の媒酌人である。東洋大学創立者井上哲次郎とは親友であった。

著書[編集]

  • 排仏教 道徳国家及東亜問題上 松栄堂 1894.5
  • 万国史 松栄堂 1897.2
  • 西洋小史 松栄堂 1898.3
  • 東洋西洋倫理学史 井上哲次郎閲 博文館 1898.4 (帝国百科全書)
  • 日本主義国教論 開発社 1898.5
  • 耶蘇教公認可否論 松栄堂 1899.1
  • 鳴潮余沫 読書百感 松栄堂 1900.1
  • 東洋倫理学史 上巻 松栄堂 1900.6
  • アナクレオン 快楽詩人 松栄堂 1902.1
  • 人物養成譚 孔子孟子荀子 大学館 1902.9
  • 荘子人物養成譚 大学館 1902.12
  • 文界之大魔王バイロン 大学館 1902
  • 王陽明人物養成譚 大学館 1902
  • 大日本建国史 尚友館 1905.11
  • 日本語は希臘系羅典系なり 真善美協会 1906
  • 真善美 美の巻 真善美協会 1907.2
  • 美的道徳 大日本図書 1908.1
  • 東西古今娘子軍 一名・女子兵役論 日吉丸書房 1909.11
  • 世界的研究に基づける日本太古史 私家版 1911、1912
  • 兵部卿護良親王 清水孝教共著 明治出版社 1912.4
  • 在五中将業平秘史 春秋堂書店 1912
  • 日本太古小史 日本の使命世界の統一 私家版 1913
  • 統合世界史 以文館 1914
  • 哲学と人生 日進堂 1915
  • 日本書紀仁徳帝の埃及難波 日本民族研究叢書 日本民族協会 1915
  • 常世の國-何處? 日本民族研究叢書 日本民族協會 1917.5
  • 日本民族祖先の雄図 日本民族研究叢書 日本民族協会 1919
  • 為朝とタメルラン 日本民族研究叢書 日本民族協会 1921
  • 日本が世界に与へたる世界平和の理想 日本民族研究叢書 日本民族協会 1921
  • 世界の三大宴会 附・天文学史に於ける太古日本 日本民族研究叢書 日本民族協会 1921
  • 希臘羅馬神話 白兎社 1922
  • 天地開闢と高天原 日本民族研究叢書 日本民族協会 1922
  • 日本建国と世界統一の天照大御神 日本民族研究叢書 日本民族協会 1922
  • 東亜及び全米国の父継体天皇 日本民族研究叢書 日本民族協会 1923
  • 星座と其神話 東盛堂 1923
  • 偉大不思議の繼體天皇 繼體天皇の大研究 日本民族研究叢書 日本民族協會 1923.3
  • オノコロ島及び国生み神生み 日本民族研究叢書 日本民族協会 1926
  • 太平洋太古史上日本民族の誇り 日本民族研究叢書 日本民族協会 1927
  • 一天四海五大洲の大日蓮 教文社 1928
  • 世界思想の源泉 一名・希臘哲学は日本主義及び日本仏教史の西伝 教文社 1928
  • 日本民族東漸史 日本民族研究叢書 日本民族協会 1929
  • 高千穂天降の天孫と吾田・鹿葦津姫 希臘高千穂とカアシズ国 日本民族研究叢書 日本民族協会 1929
  • 天孫降臨史の世界的研究、世界的意義 日本民族研究叢書 日本民族協會 1929.3
  • 世界の驚異宇和島の古代毬歌及び童謡俚謡 日本民族研究叢書 日本民族協会 1930
  • 旧約聖書日本史 八切止夫編 日本シェル出版 1981
  • 海洋渡来日本史 八切止夫編 日本シェル出版 1981.5

論説[編集]

  • 東西両大学及び修史局の考証を駁す 読売新聞 1910
  • 倭女王卑弥呼地理に就いて 読売新聞 1910

翻訳[編集]

  • ソクラテース人物養成譚 キセノフォーン 大学館 1901.4
  • パリシナ 艶美の悲劇詩 バイロン 松栄堂 1903.3
  • 海賊 バイロン 尚友館 1905.1
  • 天魔の怨 宇宙人生の神秘劇 バイロン 二松堂 1907.1
  • マゼッパ 汗血千里 バイロン 真善美協会 1907.3
  • 含羞草 シエレー 武林堂 1907.9
  • プラトーン全集 富山房 1903-1911
  • バイロン傑作集 後藤商店出版部 1918
  • 政治哲学 アリストテレース 興亡史論刊行会 1919 (興亡史論)
  • アヴェスタ経 世界聖典全集 世界聖典全集刊行会 1920-1921
  • バイロン 評伝及詩集 東盛堂 1923

関連書籍[編集]

  • 卑弥呼とセベクネフェル女王 稲羽太郎著,鳥影社,2010年2月
  • 歴史は西から東へ: 古代オリエント史と古代中国史は実は同一の歴史だった (卑弥呼とセベクネフェル女王) 稲羽太郎著,鳥影社,2013年3月

外部リンク[編集]