掃叭トンネル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
掃叭トンネル
中華民国の旗 中華民国 文化資産
建設中の掃叭隧道北側入口(1917年)
掃叭トンネルの位置(台湾内)
掃叭トンネル

登録名称掃叭隧道
種類その他(隧道遺構)
等級県定古蹟
文化資産登録
公告時期
2016年12月21日
位置花蓮県瑞穂郷舞鶴78号
建設年代大日本帝国の旗大正5年(1916年10月18日
掃叭トンネル北口(2007年)

掃叭トンネル(さっぱトンネル)あるいは掃叭隧道(さっぱずいどう)とは、かつて台湾花蓮県瑞穂郷にあった台湾鉄路管理局台東線の廃止されたトンネルである。舞鶴信号場三民駅の間に位置しており、全長は1,166.33 m1916年10月に完成したレンガ作りのトンネルであった[1]。台東線全通時に使用開始され、元は軌間762 mm狭軌であった。

トンネルの両側は20パーミル勾配列車の運行に不利なのと、古くからの湧水問題は未解決であった[2]。そこで、台東線の改軌時に旧線の東側に新線を設けて自強1号トンネルと自強2号トンネルを新たに作る事に決定した[3]。当初の予定では1982年6月に新線が完成する予定であったが、新線建設が遅れたので、本トンネルの高さを下に掘り下げて拡げて暫定的に1,067 mmの列車を運行させた。1984年12月28日に新線に切り替えて本トンネルは廃止された。

本トンネルは南北両方に扁額がある。北口は佐久間左馬太総督筆の「無窮」で、南口は安東貞美総督筆の「宏達」である。

2016年12月に県政府文化局が指定古蹟登録を公告[4]

保存状況[編集]

入口は塞がれている。旧線区間は道路になっている。 北口入口は水が溜まり池になっている[5]

出典[編集]

  1. ^ (繁体字中国語)掃叭探記之二- Relax Time -
  2. ^ (繁体字中国語)車站簡介(瑞穗站)
  3. ^ 地図と鉄道のブログ: 台湾 台東線(現 花東線)を地図で追う 図4
  4. ^ (繁体字中国語)縣府預告掃叭隧道指定為縣古蹟2017-01-02,更生日報
  5. ^ (繁体字中国語)舞鶴掃叭隧道及舊鐵道

外部リンク[編集]

座標: 北緯23度28分0.6秒 東経121度20分56.2秒 / 北緯23.466833度 東経121.348944度 / 23.466833; 121.348944