指揮棒

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ブルーノ・ワルターアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団マーラー 交響曲第4番のリハーサル風景(1946年)。ワルターの振っている指揮棒が現代の一般的なものより長いのが分かる

指揮棒(しきぼう)とは、指揮者が持つのこと。

概要[編集]

指揮棒は、主に右手で持ち、腕の延長としてをきざむ。指揮の小さな動きを大きな動きに変える道具である。 指揮の方法は、各拍子の図形を、指揮棒や手で空間に描いて示す。指揮棒は拍をきざむだけではなく、速度、強弱、アインザッツ、の表情など、演奏についての多くの事柄を指示するためにある。

歴史[編集]

バロック時代は、(指揮杖)を地面に打ちつけその音でテンポをとって指揮していた。作曲家のジャン=バティスト・リュリ1632年11月28日-1687年3月22日 イタリアフランス)は、1687年ルイ14世の病気快癒を祝うための「テ・デウム」の演奏中に、誤って指揮杖で自分の足を強打し、その傷がもとで亡くなった。

構造・素材等[編集]

  • 本体部分は白色の塗色であることが多く、代表的な素材としては繊維強化プラスチック木材などが使われる。
  • 持ち手の部分は本体より太くなっていることがほとんどで、コルクなどを使って持ちやすいように、また滑りにくいように加工されていることが多い。エボニーや、純銀製のものもある。
  • 先述のように指揮棒が刺さって怪我をしたりすることから、本来は折れやすい素材が好まれるようである(岩城宏之は、そのような安全上の理由から、折れにくいグラスファイバー製の指揮棒よりも、折れやすい木製の指揮棒を推奨している)。
  • 長さは様々で、20cm強の短いものから、50cm前後の長いものまであるが、今日最も一般的な長さはおよそ30~40cmである。
  • 握りの部分も、いろいろな形状があり、房状のスマートなものと、大きく膨らんだ「涙型」と呼称されるものに大別できる。

指揮杖[編集]

指揮杖を持つドラムメジャー
  • マーチングなどでは、指揮棒の代わりに指揮杖が用いられる。通常の指揮棒と同様動かすことによりをきざむ以外に、指揮者(マーチングバンドではドラムメジャーと呼ばれる)の個人演技にも使用されることがある。

その他[編集]

関連項目[編集]