戦慄の絆

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戦慄の絆
Dead Ringers
監督 デヴィッド・クローネンバーグ
脚本 デヴィッド・クローネンバーグ
ノーマン・スナイダー
原作 バリ・ウッド
ジャック・ギースランド
製作 マーク・ボイマン
デヴィッド・クローネンバーグ
製作総指揮 シルヴィオ・タベット
ジェームズ・G・ロビンソン
ジョー・ロス
(クレジットなし)
出演者 ジェレミー・アイアンズ
ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド
音楽 ハワード・ショア
撮影 ピーター・サシツキー
編集 ロナルド・サンダース
配給

日本の旗 ベストロン映画

アメリカ合衆国の旗20世紀フォックス
公開 カナダの旗 1988年9月8日
アメリカ合衆国の旗 1988年9月23日
日本の旗 1989年6月10日
上映時間 116分
製作国 カナダの旗 カナダ
言語 英語
興行収入 アメリカ合衆国の旗$8,038,508[1]
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戦慄の絆』(せんりつのきずな 原題:Dead Ringers)は、1988年制作のカナダサイコスリラー映画デヴィッド・クローネンバーグ監督。ジェレミー・アイアンズジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド出演。

一組の一卵性双生児産婦人科医の兄弟が1人の美人女優に出会った事から、アイデンティティーの均衡性を崩して起こる悲劇を描く。双児の産婦人科医が共に診療室で死亡していたという、実際にあった事件からインスピレーションを得て製作された。

当初、原題は「Twins」とする予定だったが、同時期にアイヴァン・ライトマン監督の映画『ツインズ』が制作されており、ライトマン側からタイトル変更の要請があったため、英語で「瓜二つの者たち」を意味する現在のタイトルに変更となった[2]

原作の小説(バリ・ウッド、ジャック・ギースランド著)は『双生児』の題名で早川書房から刊行され(Hayakawa novels、1979年11月)、のち『戦慄の絆』と改題されてハヤカワ文庫NVモダンホラー・セレクションから刊行された(1989年3月)。

2023年全6話のシリーズとしてリメイクされ、Amazon Prime Videoで配信[3]。主演のレイチェル・ワイズが製作総指揮も務める[3]

あらすじ[編集]

トロントで産婦人科を開業している一卵性双生児のエリオットとビヴァリーのマントル兄弟は幼い頃から文字通り一心同体で育ってきたが、性格は兄エリオットは社交的で野心家、弟のビヴァリーは内気で繊細な努力家と、全く正反対であった。

ある日、ビヴァリーのもとにクレアという女優が診察を受けに来る。クレアの子宮が3つの小部屋に分かれている事に驚いたビヴァリーはエリオットに相談、エリオットはクレアに子供が産めない体である事を宣告した後、抱き合った。

翌日、クレアは訪ねてきたビヴァリーを彼が双子である事を知らずにベッドに誘う。この事は兄弟の生まれて初めての秘密となる。

そして、この事が兄弟の均衡と境界を崩し、悲劇をもたらしてゆく。

キャスト[編集]

※ジル・ヘネシーとジャクリーン・ヘネシーは実際の双子である。

評価[編集]

レビュー・アグリゲーターRotten Tomatoesでは42件のレビューで支持率は83%、平均点は7.60/10となった[4]Metacriticでは15件のレビューを基に加重平均値が86/100となった[5]

受賞[編集]

脚注[編集]

外部リンク[編集]