弘山勉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

弘山 勉(ひろやま つとむ、1966年10月12日 - )は日本陸上競技の元選手で、中距離走長距離走マラソン選手の指導者栃木県真岡市出身。2015年4月1日付より、筑波大学陸上競技部駅伝・長距離走のコーチを担当ののち、現在は当陸上部の監督に就任。かつて2007年4月1日 - 2013年3月31日付まで、資生堂ランニングクラブの監督業を務めていた。

妻は同じく元資生堂ランニングクラブ所属の陸上競技選手・アスリートアドバイザーを担当し、オリンピックでは3大会連続で出場した弘山晴美(旧姓・鈴木)。現在1児の父。

経歴[編集]

現役選手時代[編集]

山前中学校在学時は、野球部に所属しポジションは投手であった。しかし、中学のマラソン大会で上位に入ったのをきっかけに、真岡高等学校入学後は陸上競技部へ転向する。真岡高校時代は主に中距離ランナーとして活動。同高校3年生時には全国高校駅伝競走の2区・3Kmに出場した(区間7位・総合13位)。

高校卒業後は、筑波大学の体育専門学群へ進学。筑波大学在学中は陸上部・長距離ランナーとして、箱根駅伝競走へは4年連続出場するなどで活躍。特に同大学2年生時は9区を担当し区間2位を記録、大学4年生時は長距離部門の主将になり、花の2区(区間12位)を出走した。

大学卒業後、1989年(平成元年)4月に資生堂に入社。マラソンのトレーニングを独学でおこない、入社すぐの翌1990年2月の別府大分毎日マラソンで3位、同年12月の福岡国際マラソンでは自己ベスト記録で2位などの実績をあげる。日本男子マラソン界では待望されていた、瀬古利彦宗兄弟中山竹通谷口浩美らの次の世代のエース候補として将来を嘱望されたが、独学の限界ならびに故障等もあって実力を発揮出来ず、その後脚光を浴びることは無かった。

資生堂RC・指導者時代[編集]

現役引退後は、資生堂RCのコーチに就任し、のち同RC監督となった。1993年2月には当時同じく資生堂の所属選手だった弘山晴美と結婚し、「弘山晴美選手のコーチでもある夫の勉さん」としても有名となる。指導者になってからも、独学で築いた彼のマラソン理論はさらに探求され、その手腕は妻・晴美の長きに渡る活躍で実証されていた。

2009年3月に妻・晴美が陸上競技選手として引退表明の時、夫婦二人揃って記者会見に臨んでいた。その約1年後の2010年3月に長女が誕生。

しかし、2012年末の全日本実業団女子駅伝などでのレース成績が振るわない事の責任を取り、翌2013年3月、妻・晴美と共に長年所属した資生堂を退社した。2014年10月より、EVOLUアスリートクラブ代表及びアスリートLabスタッフとして、アスリート及び市民ランナーへのランニング指導活動を開始。

母校筑波大学・指導者時代[編集]

2015年4月からは、母校・筑波大学の陸上部コーチに就任(当初任期5年)、かつて箱根駅伝の常連校だった同大学の名門復活を目指す[1]

2019年10月、第96回東京箱根間往復大学駅伝競走・予選会で筑波大学は総合6位に入り、26年振り61回目の箱根駅伝・本選出場を達成した[2]。翌2020年1月、第96回箱根駅伝競走・本選の筑波大学は往路19位・復路20位で、総合20位と最下位に終わった[3][4][5]

2020年10月、新型コロナウイルス感染症拡大防止により無観客試合で行われた第97回東京箱根間往復大学駅伝競走・予選会の筑波大は、第10位の専修大学と僅か18秒の差で第11位と、2年連続の箱根駅伝本選出場を逃してしまう格好となる[6][7]。但し、弘山自身は当回箱根駅伝本選において、関東学生連合チームの監督を務める事が決定した(尚筑波大からの抜擢選手は皆無)[8][9]。翌2021年1月、第97回箱根駅伝競走・本選の関東学生連合チームは、往路19着・復路11着・総合20着相当の順位でゴール(オープン参加の為に参考記録扱い)[10][11]

自己ベスト記録[編集]

マラソン成績[編集]

  • 1,2時間33分33秒  42位 89びわ湖毎日
  • 2,2時間12分48秒  3位 90別府大分毎日
  • 3,2時間21分13秒  7位 90ゴールドコースト
  • 4,2時間11分37秒  2位 90福岡国際(日本人最上位・生涯自己記録)
  • 5,2時間23分19秒 140位 91ワールドカップ・ロンドン大会
  • 6,2時間26分21秒  39位 92東京国際
  • 7,2時間16分01秒  21位 94福岡国際
  • 8,2時間28分38秒  22位 95北海道
  • 9,2時間16分16秒  20位 96東京国際
  • 10,2時間16分14秒  14位 96福岡国際
  • 11,2時間24分17秒  25位 97東京国際
  • 12,2時間18分19秒  26位 97福岡国際
  • 13,2時間19分42秒  31位 99びわ湖毎日

著書[編集]

  • 『スピードトレーニングでタイムが伸びる 弘山晴美のマラソン術 (Gakken sports books)』(学習研究社、2005/03/01発行、ISBN 978-4054025196
  • 『最高の走り方 ~超効率的「ベストな1歩」が記録を伸ばす!~』』(小学館、2019/11/21発行、ISBN 978-4093108980[12]

外部リンク[編集]

脚注[編集]

[脚注の使い方]
  1. ^ 筑波大 名門復活へ! 陸上長距離コーチにOB弘山勉氏(スポニチ・2015年3月26日記載)
  2. ^ 26年ぶり箱根切符の筑波大「いだてん効果」も力に(日刊スポーツ・2019年10月26日記載)
  3. ^ 【箱根駅伝】26年ぶり出場の筑波大は最下位 大土手主将「来年戻ってきたい」(スポニチ・2020年1月3日記載)
  4. ^ 筑波大を26年ぶり箱根駅伝出場に導いた、2人の選手がつなぐたすき(4years.#大学スポーツ、大学陸上・駅伝・2020年1月7日記載)
  5. ^ 第96回箱根駅伝で受けた洗礼と味わった果実~戦い終えて・弘山駅伝監督~(筑波大学 箱根駅伝復活プロジェクト・2020年1月8日記載)
  6. ^ 順大1位 筑波大18秒に泣く/箱根駅伝予選会詳細(日刊スポーツ・2017年10月17日記載)
  7. ^ 箱根駅伝を18秒差で逃した筑波大学 濃密な衝突と信頼の時間「いつ主将を辞めろと言われるか…」(Number Web、箱根駅伝PRESS・2020年12月22日記載)
  8. ^ 【駅伝】関東学生連合のエントリーメンバー発表/箱根駅伝月陸Online・2020年11月5日記載)
  9. ^ 箱根駅伝・関東学生連合の目標は総合10位以内「何を成し遂げたいか」を考えて(4years.#大学スポーツ、大学陸上・駅伝・2020年11月25日記載)
  10. ^ 第97回 東京箱根間往復大学駅伝競走 往復総合公式記録(PDF版)
  11. ^ 【箱根駅伝】関東学連は総合20位相当 弘山監督「誤算続きでレースにならなかった」(スポニチ・2021年1月3日記載)
  12. ^ 筑波大学を26年ぶりに箱根駅伝本大会に導いた監督=弘山勉(ひろやま・つとむ)さんの最新刊『最高の走り方』発売!「時間のないサラリーマンランナーでもサブ4をめざせる走り方のメソッド」解禁!!(株式会社小学館のプレスリリース・2019年11月21日記載)