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市ノ渡三四四

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

市ノ渡 三四四(いちのわたり みつよし、1959年4月2日 - )は、青森県上北郡七戸町(旧・天間林村)出身で時津風部屋に所属した元大相撲力士。本名は四股名と同じ市ノ渡 三四四。現役時代の体格は身長184cm、体重145kg。最高位は東十両5枚目(1985年5月場所)。得意技は左四つ、寄り、掬い投げ。

人物

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本名と同じ天間林村市ノ渡地区出身。名前「三四四」は、1959年(昭和34年)4月生まれであることに由来する。三本木農業高校時代から本格的に相撲を初め、東京農業大学時代には全国大会に出場するなど活躍した。農大と縁のある時津風部屋に入門し、1982年3月場所に幕下付出初土俵を踏んだ。左四つが得意でありながら、突き押しでも力を発揮し、初土俵から勝ち越しを続けた。1983年3月場所に十両に昇進。十両でも安定した成績を残し入幕を期待されたが、故障が多く1985年5月場所を最後に幕下に陥落した。その後1987年5月場所に1場所だけ十両に復帰したが、幕下で低迷し1989年9月場所を最後に現役を引退した。

1986年7月場所5日目、幕下の梅の里昭二戦において、大相撲史上最後の引分を記録した。

主な戦績

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  • 通算成績:205勝190敗22休1分 勝率.519
  • 十両成績:75勝90敗15休 勝率.455
  • 現役在位:46場所
  • 十両在位:12場所
  • 各段優勝
    • 幕下優勝:1回(1982年11月場所)

場所別成績

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市ノ渡 三四四
一月場所
初場所(東京
三月場所
春場所(大阪
五月場所
夏場所(東京)
七月場所
名古屋場所(愛知
九月場所
秋場所(東京)
十一月場所
九州場所(福岡
1982年
(昭和57年)
x 幕下付出60枚目
6–1 
西幕下30枚目
3–4 
東幕下46枚目
6–1 
東幕下18枚目
4–3 
西幕下13枚目
優勝
6–1
1983年
(昭和58年)
東幕下3枚目
5–2 
西十両12枚目
9–6 
西十両6枚目
7–8 
東十両8枚目
8–7 
東十両6枚目
6–9 
東十両9枚目
5–10 
1984年
(昭和59年)
東幕下筆頭
4–3 
東十両12枚目
9–6 
東十両8枚目
休場[1]
0–0–15
東幕下9枚目
4–3 
東幕下5枚目
5–2 
西十両13枚目
8–7 
1985年
(昭和60年)
西十両10枚目
8–7 
東十両5枚目
6–9 
西十両10枚目
4–11 
西幕下7枚目
5–2 
西幕下3枚目
3–4 
西幕下8枚目
4–3 
1986年
(昭和61年)
東幕下4枚目
3–4 
西幕下10枚目
3–4 
西幕下15枚目
3–4 
西幕下21枚目
3–3
1引分
 
東幕下21枚目
4–3 
西幕下13枚目
4–3 
1987年
(昭和62年)
西幕下8枚目
6–1 
西幕下筆頭
4–3 
西十両12枚目
5–10 
西幕下5枚目
3–4 
西幕下10枚目
4–3 
西幕下5枚目
3–4 
1988年
(昭和63年)
東幕下11枚目
3–4 
東幕下16枚目
4–3 
東幕下11枚目
5–2 
西幕下4枚目
3–4 
西幕下9枚目
4–3 
東幕下6枚目
5–2 
1989年
(平成元年)
西幕下2枚目
2–5 
西幕下14枚目
5–2 
西幕下5枚目
3–4 
東幕下11枚目
1–6 
東幕下39枚目
引退
0–0–7
x
各欄の数字は、「勝ち-負け-休場」を示す。    優勝 引退 休場 十両 幕下
三賞=敢闘賞、=殊勲賞、=技能賞     その他:=金星
番付階級幕内 - 十両 - 幕下 - 三段目 - 序二段 - 序ノ口
幕内序列横綱 - 大関 - 関脇 - 小結 - 前頭(「#数字」は各位内の序列)

改名歴

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  • 市ノ渡 三四四(いちのわたり みつよし)1982年3月場所 - 1989年9月場所

親族

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関連項目

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脚注

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  1. ^ 脹脛筋断裂により初日から全休

外部リンク

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