宇都宮芳明

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

宇都宮 芳明(うつのみや よしあき、1931年11月2日[1] - 2007年)は、日本の哲学者・倫理学者。北海道大学名誉教授。実存主義研究、カント研究を専門とし、多数の業績を残した。

『カントと神 理性信仰・道徳・宗教』(岩波書店)で、第12回(1999年度)和辻哲郎文化賞を受賞。

来歴[編集]

東京生まれ。1954年東京大学文学部哲学科卒業) 1959年同大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。東京大学助手、北海道大学専任講師。助教授、教授を経て) 1995年定年退官、名誉教授。放送大学客員教授、北海道情報大学教授。

教え子に、カント研究者の新田孝彦などがいる。

著書[編集]

  • ヤスパース』(清水書院、センチュリーブックス 人と思想) 1969、新装版 2014
  • 『哲学の視座』(弘文堂選書) 1978
  • 『人間の間と倫理 - 倫理基準の検討と倫理理論の批判』(以文社) 1980
  • フォイエルバッハ』(清水書院、センチュリーブックス 人と思想) 1983、新装版 2016
  • 『倫理学入門』(放送大学) 1997、のちちくま学芸文庫 2019
  • 『カントと神 理性信仰・道徳・宗教』(岩波書店) 1998 - 第12回(1999年度)和辻哲郎文化賞
  • 『テキスト哲学』(丸善プラネット) 2002
  • 『カントの啓蒙精神 - 人類の啓蒙と永遠平和にむけて』(岩波書店) 2006
  • 『人間の哲学の再生にむけて - 相互主体性の哲学』(世界思想社) 2007

編著[編集]

翻訳[編集]

  • 『ロゴス・モイラ・アレーテイア』(ハイデッガー、理想社、ハイデッガー選集33) 1983
タイトルは「言葉・運命・真理」の意味。

カント[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『現代物故者事典2006~2008』(日外アソシエーツ、2009年)p.100