天理ラーメン

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天理スタミナラーメン
天理スタミナラーメン
彩華ラーメン
彩華ラーメン

天理ラーメン(てんりラーメン)とは、奈良県天理市の「ご当地ラーメン」である。白菜を主体とした野菜の具が特徴のラーメンである[1]

概要[編集]

奈良県内のラーメン店では「スタミナラーメン」と呼ばれるラーメンを提供している店がほとんどである[2]。定食屋でも提供する店もある[2]

そういったスタミナラーメンの元祖と呼べるものが天理市に本社を持つ「彩華」である。1999年にチェーン店「天理スタミナラーメン」を展開する「有限会社なかい」が「天理スタミナラーメン」「天スタ」を商標登録申請し、翌年に登録されたため、他店ではこの名称が使えなくなったという事情もある[2]

特徴[編集]

彩華ラーメン[編集]

「元祖天理ラーメン」とも呼ばれる[3]

ニンニクの使用量が多い醤油ベースのピリ辛ラーメンである[3]

具材は、中華鍋ラー油ラードを加熱し、白ネギ、ニンニク、豚バラ肉、大量のハクサイニラにんじんを炒め、豚骨と鶏ガラでとったスープを加え、特製の醤油ダレと辣醤を入れる[3]。ゆであげた麺に、このスープをかける[3]

天理スタミナラーメン[編集]

チェーン店「天理スタミナラーメン」で提供されているスタミナラーメン[3]

スープはトンコツを24時間煮込んだものを使用するため、彩華ラーメンよりクリーミーな印象がある[3]

使用する食材は彩華ラーメンと同様であるが、彩華ラーメンと比べると白菜がしっかりしていて、アッサリしているという意見がある[3]

インスタントラーメン[編集]

2009年7月27日、奈良県天理市のラーメンとして「寿がきや食品株式会社」がインスタントラーメン「奈良天理ラーメン」を発売した。本製品には「全国麺めぐりシリーズ第4弾の奈良天理醤油ラーメン」と表記されている。ノンフライ麺のカップ麺であり、鶏ガラと豚骨ベースのスープでトウガラシニンニク・白菜が入ったラーメンとなっている[4]

出典[編集]

  1. ^ 奥山忠政『ラーメンの文化経済学』芙蓉書房出版、2000年、50頁。ISBN 9784829502648 
  2. ^ a b c 矢野新一「12.スタミナラーメン」『奈良県民を操る :恋愛、相性、性格、特徴すべてまるわかり』得トク文庫、2015年。 
  3. ^ a b c d e f g スタミナ満点!奈良ケンミン熱愛の天理ラーメン~秘密のケンミンSHOWから~”. クックパッドニュース (2016年12月9日). 2022年8月18日閲覧。
  4. ^ “「全国麺めぐり 奈良天理ラーメン」発売(寿がきや食品)”. 日本食糧新聞. (2018年4月9日). https://news.nissyoku.co.jp/news/trend20180403012134128 2022年8月18日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]