夏美のホタル
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夏美のホタル | ||
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著者 | 森沢明夫 | |
発行日 | 2010年12月24日 | |
発行元 | 角川書店 | |
国 |
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言語 | 日本語 | |
形態 | 四六判 | |
コード | ISBN 978-4-04-874160-6 | |
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『夏美のホタル』(なつみのホタル)は、森沢明夫の小説。2010年に角川書店から出版された。
2016年、廣木隆一監督により映画化された。
あらすじ[編集]
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書誌情報[編集]
- 単行本:2010年12月24日、角川書店、ISBN 978-4-04-874160-6
- 文庫本:2014年8月23日、角川文庫、ISBN 978-4-04-101687-9
映画[編集]
夏美のホタル | |
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監督 | 廣木隆一 |
脚本 | 片岡翔、港岳彦 |
原作 | 森沢明夫 |
製作 | 松本光司、井上義久、堀内大示 |
出演者 |
有村架純 工藤阿須加 光石研 吉行和子 小林薫 |
音楽 | 石橋英子 |
主題歌 | 「星の中の君」Uru |
撮影 | 花村也寸志 |
編集 | 菊池純一 |
製作会社 | 「夏美のホタル」製作委員会(制作:プロダクション:ダブ) |
配給 | イオンエンターテイメント |
公開 |
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上映時間 | 108分 |
製作国 |
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言語 | 日本語 |
2016年6月11日に公開された。廣木隆一監督、有村架純主演。
主人公が原作の相羽慎吾からその恋人の河合夏美に変更されている。また夏美の設定も慎吾より1歳年上の幼稚園教諭から慎吾と同学年の写真学生に変更されている。
映画版あらすじ[編集]
夏美は今はない父親からカメラとバイクを受け継いだ写真学生だ。彼女は恋人の慎吾に、稼業の造り酒屋を継ぐため写真家になる夢を棄てる、と打ち明けられて立腹し、翌朝父との思い出の山村にひとりバイクで旅立つ。ここの川沿いでホタルの乱舞に魅せられた記憶をもつ彼女は、テントを張って腰を落ち着けることにした。彼女が生活用品を仕入れに万事屋を訪れると、人懐っこい店主の恵三は西瓜を振る舞い、さらに泊まってゆけと奨める。恵三の老母ヤスエにも温かく迎えられた夏美は、恵三の好意に甘えることにした。
恵三は近所の子供たちに「地蔵さん」と親しまれる好人物であり、夏美もすぐに打ち解けた。夏美からは嫌われる偏屈な仏師・雲月にも信頼をおかれるほどであり、恋人を追ってきた慎吾にも落胆を露わにしたものの彼にも滞在を認めた。だが病を抱え老母と二人きりで暮らす恵三を危ぶみ、夏美たちは店の管理をも手伝うこととした。日々は穏やかに進むかに見えたが、ある日恵三は病に倒れ入院する。彼に付き添うヤスエを補佐する夏美たちだったが、恵三の病気は重く死に至るものとの診断を聞かされる。恵三に妻子があったことを聞いていた夏美は、彼らに現状を伝え顔を見せてもらうことを奨めるが、ヤスエは頑なにそれに反対し、なおも食い下がる若者たちに帰ってくれと言い放つ。
だが、実情は病気に冒される自分を棄て、家族には幸福を得てほしいとの願いを隠していた恵三は、最後には彼らの訪問を受ける。息子の顔を見て満足げな彼をおいて慎吾は街に帰り、その後恵三の葬式に顔を見せ夏美と再会、自分の思いを告げる。それを聞いた夏美は、雲月に頼んで恵三に似せた地蔵菩薩像を彫ってもらい、「夫」になる男と村を離れるのだった。
キャスト[編集]
スタッフ[編集]
- 監督:廣木隆一
- 原作:森沢明夫
- 製作:松本光司、井上義久、堀内大示
- 脚本:片岡翔、港岳彦
- 音楽:石橋英子
- 主題歌:「星の中の君」Uru
- 撮影:花村也寸志
- 編集:菊池純一
- プロデューサー:田中清孝、柴原祐一
- 共同プロデューサー:宇田川寧
- 美術:丸尾知行
- 装飾:佐々木博崇
- 音楽プロデューサー:杉田寿宏
- 録音:深田晃
- 音響効果:佐藤祥子
- 照明:北岡孝文
- 衣装:高橋さやか
- ヘアメイク:永江三千子
- キャスティング:安生泰子
- ラインプロデューサー:湊谷恭史
- 制作担当:村山亜希子
- 助監督:中里洋一
- スクリプター:押田智子
- 視覚効果:松本肇
受賞[編集]
- 第29回日刊スポーツ映画大賞・石原裕次郎賞 新人賞(有村架純、『何者』と合わせて)[1]
- 第90回キネマ旬報ベスト・テン 新人男優賞(村上虹郎、『ディストラクション・ベイビーズ』と合わせて)[2]
脚注[編集]
- ^ “有村架純が新人賞「これが最後、区切り」/映画大賞”. 日刊スポーツ. (2016年12月6日) 2016年12月6日閲覧。
- ^ “キネマ旬報ベスト・テン決定、「この世界の片隅に」「ハドソン川の奇跡」が1位に”. 映画ナタリー. (2017年1月10日) 2017年1月10日閲覧。