南極星

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

南極星(なんきょくせい)とは、その天体から見た天の南極に最も近い輝星を意味する。ここでは、地球における天の南極に最も近い輝星について詳述する。

現在の南極星[編集]

21世紀現在、北極星とされるポラリス (こぐま座α星) ほどに有用な南極星は存在しない。

天の南極に最も近いバイエル符号の付いた恒星は、赤緯 -88°にある 5.42等級はちぶんぎ座σ星である[1]。そのため南極星を意味するポラリス・アウストラリス (Polaris Australis) [2]という名で呼ばれることもある。

しかし、はちぶんぎ座σ星は天測に使えるほど明るくない。天の南極をその領域に持つ星座ははちぶんぎ座であるが、最輝星のはちぶんぎ座ν星でも3.76等級しかないうえ、赤緯は -77°と天の南極からは大きく離れている[3]

北極星と同じ2等級以上の視等級の星で最も天の南極に近いりゅうこつ座β星でも赤緯 -70°[4]、3等級の星で最も近いみずへび座β星でも赤緯 -77°[5]と、天の南極付近に輝星と呼べる明るさの恒星は存在しない。

過去・未来の南極星[編集]

天の南極の経年変化、数字は年代をしめす。

地球歳差運動により、2万6000年周期で南極星は入れ替わる。

脚注[編集]

  1. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for sigma Octans. SIMBAD, CDS. 2014年12月18日閲覧。
  2. ^ Jim Kaler. “Sigma Octantis”. 2014年12月18日閲覧。
  3. ^ SIMBAD query result”. SIMBAD, CDS. 2014年12月18日閲覧。
  4. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for NLTT 21307. SIMBAD, CDS. 2014年12月18日閲覧。
  5. ^ SIMBAD Astronomical Database”. Results for Beta Hydri. SIMBAD, CDS. 2014年12月17日閲覧。

関連項目[編集]