十勝大橋

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国道241号標識
十勝大橋
Tokachi Ohashi Bridge
十勝大橋(Tokachiohhashi) - panoramio.jpg
基本情報
日本の旗 日本
所在地 北海道河東郡音更町帯広市
交差物件 十勝川
設計者
施工者
鹿島・日本高圧・ドーピーJV(第1期工事)[1][2]
大成・住友・ピーエスJV(第2期工事)[1]
建設 1992年 - 1996年[1]
座標 北緯42度56分15秒 東経143度12分08秒 / 北緯42.93750度 東経143.20222度 / 42.93750; 143.20222座標: 北緯42度56分15秒 東経143度12分08秒 / 北緯42.93750度 東経143.20222度 / 42.93750; 143.20222
構造諸元
形式 3径間連続PC斜張橋[1]
材料 コンクリート[5]
全長 501 m[3]
32.8 m[4]
高さ 68 m(主塔)[1]
最大支間長 251 m[4]
地図
十勝大橋の位置(北海道内)
十勝大橋
関連項目
橋の一覧 - 各国の橋 - 橋の形式
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十勝大橋の主塔(2011年6月)

十勝大橋(とかちおおはし)は、北海道河東郡音更町帯広市の境にあり、十勝川に架かる

概要[編集]

国道241号の橋であり、帯広市と音更町を結ぶ幹線道路として混雑している。24時間平均交通量は約35,100台(平成22年度)[6]。地震や風に対する安全性を考慮して設計し、厳寒地での通年施工を工夫しており、1995年度(平成7年度)「土木学会田中賞」を受賞している[7]。夜間はライトアップしている。

歴史[編集]

十勝大橋の前身は、1905年明治38年)に架橋された木橋「開成橋」である[8][9]1910年(明治43年)に河西土木派出所がより頑丈な木橋「河西橋」(橋長114m)を架橋したが、1919年大正8年)の洪水で流失した[9]。その後、橋長を186 mに延長して架け替えたが、洪水のたびに修理しながら利用してきた[9]1940年昭和15年)に帯広治水事務所によって新しくコンクリート橋が架けられ、橋の名前も「十勝大橋」(橋長369 m)と改称し[8][9]1941年(昭和16年)に完成した[10]。旧十勝大橋は平衡荷重法によるアーチ式支保工を世界で初めて採用し、φ44 mm、最大長25 mの丸鋼を日本国内で初めて採用するなど、当時の最新技術を使用した橋梁であった[11]

1980年(昭和55年)に策定された音更町側の堤防を引いて十勝川を拡幅する「木野引堤事業」により[12]、橋梁自体は健全であったが架け替えることになった[9]1996年平成8年)、十勝川上流側に新たな十勝大橋が開通した[8]斜張橋として生まれ変わった十勝大橋は、PC斜張橋として幅員、面積などが日本国内最大級の規模となっている[13]。なお、旧橋の偲ぶため「さようなら旧十勝大橋」というイベントを開催し[9]、帯広側には旧橋の橋台が残されている。

構造[編集]

主要諸元
旧十勝大橋(1941年 - 1996年)
設計者 北海道庁技師 横道英雄[14]
施工者 北海道庁帯広治水事務所(後の帯広土木現業所)[14]
橋格 一等橋[14]
形式 鉄筋コンクリート (RC) ゲルバー桁橋[11][14]
橋長 390 m [11][14]
支間割 10.5 m + 9@41.0 m + 10.5 m[11][14]
幅員 2@2.7 m + 2@3.5 m + 5.6 m[11][注 1]
2.7 m + 12.6 m + 2.7 m[14]
面積 6,987 m²[11]
十勝大橋(1996年 - )
発注者 北海道開発局帯広開発建設部[1]
施工者 鹿島・日本高圧・ドーピーJV(その1工事)[1]
大成・住友・ピーエスJV(その2工事)[1]
橋種 プレストレスト・コンクリート橋[1]
道路種別 4種1級(都市部)幹線B地域[1]
橋格 1等橋 (TL-20)[1]
形式 3径間連続PC斜張橋[1]
橋長 501 m[1]
支間割 124.1 m + 251.0 m + 124.1 m[1]
幅員 32.8 m(4.5 m + 8.5 m + 6.0 m + 8.5 m + 4.5 m)[1]
有効幅員 26.0 m[1]
主塔構造 鉄筋コンクリート独立1本柱[1]
主桁構造 PC4室箱桁[1]
施工方法 片持ち張出し架設[1]

周辺[編集]

音更側(音更大通)は木野大通3丁目交差点で北海道道337号上士幌士幌音更線北海道道498号長流枝内木野停車場線(宝来南通)と接続している。交差点以北からは片側1車線となって市街地を貫いている[15]。帯広側では西3条通、西2条通、国道241号(大通)に分かれ、いずれも国道38号と交差している。帯広側の十勝川河川敷には野球場、サッカー・ラグビー場の運動施設があり[16]、『勝毎花火大会』や『道新十勝川花火大会』など各種イベント会場としても利用している。

音更町

  • 鈴蘭公園

帯広市

脚注[編集]

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注釈

  1. ^ 電車が通ることを想定して設計されていたが、軌道が敷説されることはなかった[11]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s 葛西泰弘、神山繁、池田隆、田中茂義 1995, p. 2.
  2. ^ 実績紹介”. 鹿島建設. 2015年1月27日閲覧。
  3. ^ 国道241号 十勝大橋[上部工] (PDF)”. 大成建設. 2017年2月8日閲覧。
  4. ^ a b 葛西泰弘、神山繁、池田隆、田中茂義 1995, p. 1.
  5. ^ 橋梁とトンネルに関する技術 (PDF)”. 北海道開発局のあゆみ60年. 北海道開発局. p. 3 (2011年). 2017年2月7日閲覧。 “第2章 北海道総合開発を支えた技術のあゆみ 第2節 道路事業の技術”
  6. ^ 平成22年度道路交通センサス 一般交通量調査 箇所別基本表 (PDF)”. 道路交通センサス. 2015年1月27日閲覧。
  7. ^ 平成7年度”. 土木学会田中賞. 土木学会(JSCE). 2015年1月27日閲覧。
  8. ^ a b c 第15章 主要年表 (PDF)”. 平成25年度版音更町統計書. 音更町. 2015年1月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月27日閲覧。
  9. ^ a b c d e f ⑦渡船から木橋、そしてコンクリートの橋へ (PDF)”. 帯広開発建設部. 2015年9月24日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月27日閲覧。
  10. ^ 山上正之、小谷内史義、丸山記美雄、井上雅弘 1996, p. 1.
  11. ^ a b c d e f g 井上勝伸、田口史雄、嶋田久俊 2003, p. 1.
  12. ^ 木野引堤事業”. 帯広開発建設部. 2015年1月29日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2015年1月27日閲覧。
  13. ^ 井上勝伸、田口史雄、嶋田久俊 2003, pp. 1-2.
  14. ^ a b c d e f g 山上正之、小谷内史義、丸山記美雄、井上雅弘 1996, p. 2.
  15. ^ 広報おとふけ (PDF)”. 音更町 (2012年10月). 2015年1月27日閲覧。
  16. ^ 十勝川河川敷”. 成井. 2015年1月27日閲覧。
  17. ^ 川と自然に関するガイド施設”. 北海道開発局帯広開発建設部. 2015年6月28日閲覧。

参考資料[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]