前山亜杜武

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まえやま あとむ

前山 亜杜武
生誕 1964年9月
日本の旗 日本
職業 実業家
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前山 亜杜武(まえやま あとむ、1964年9月 - )は、日本実業家

人物[編集]

略歴[編集]

1964年9月、静岡市生まれ。1993年、札幌市にて呉服展示販売会社を起業したのち、飲食店、結婚相談所、ビルメンテナンス、モデルエージェンシー、不動産業、エステサロン、アフリカのリサーチ会社など、26業種、27社の株式会社を設立し、経営指導に従事してきた。2000年、拠点を東京に移し、札幌・仙台千葉大阪・名古屋福岡などで事業を展開していた。

現在は複数の企業相手にコンサルティングを営む傍ら、事業や暗号通貨への投資を積極的に行なっている。

またフルコンタクト空手の新極真会塚本道場において初段を許され、2020年には全国大会シニアの部門で優勝している。

事業活動[編集]

多角的な経営をしている(あるいはしていた)。関連する企業・団体・プロジェクトは下の通り。

上記企業の一部も含めて、前山が経営する企業群は「アイエムエスグループ」(IMSグループ)と名乗っていた。

前山は後述の脱税などの事件を起こしているが、経営者としての手腕は、上記の事業の規模や多様性からも、一定以上であったと評価できる(事実、後述の参考文献などで、インタビュー等も多く受けている)。


NPO活動[編集]

1998年クリスマスに、社員たちと札幌市の児童養護施設を訪問し、以後毎年の恒例行事として施設を慰問。2007年9月特定非営利活動法人あきらめないを設立。代表理事となる。

教育における主張・活動[編集]

2007年、竹田恒泰と共に「竹田研究会」を設立。竹田が代表、前山が幹事長を務める。「竹田研究会」の東京事務局は、前山が経営する株式会社「AT&BROTHERS」の中にあった。また、前山は「一般財団法人竹田研究財団」の常任理事でもあった。

脱税・助成金詐欺[編集]

2016年9月27日、雇用調整助成金詐取の疑いで、東京地方検察庁特別捜査部が前山を逮捕。10月17日には同容疑で起訴。容疑の主格は「日本スマートハウジング」だが、この実質的経営者が前山であると判断されたため。[1][2] その後、2016年10月18日にも、東京地検が法人税法違反で前山を再逮捕。11月17日同容疑でも起訴。容疑は約4億円の所得を隠し、約1億1900万円を脱税したとされる。

2017年1月25日に東京地裁にて開かれた初公判においては、前山は起訴内容を全面的に認めており[3]、同年6月14日に地裁にて懲役2年8カ月の実刑判決を言い渡された。また法人税法違反の罪に問われた日本スマートハウジングは罰金2800万円を命じられた[4]。即日控訴。

同年12月6日の控訴審では、不正に受給した助成金の被害金相当額及びこれに対する延滞金を返納し、法人税法違反についても、各事業年度の修正申告をして、重加算税、延滞税を含めて納税したことで地裁の判決が破棄され、改めて懲役2年の実刑判決、日本スマートハウジングは罰金2500万円を命じられた。

関連書籍[編集]

  • 『スゴい人の法則』 フォレスト出版
  • 『事業は芸術である』 株式会社AT&BROTHERS
  • 『多忙社長の「結果を出せる」時間術』 シゴト効率研究会編集
  • 『わが経営史 気づきの瞬間Part1 』全国経営者団体連合会 有明書院

参考文献[編集]

  • 共同通信社配信(2011/7/13) 佐賀新聞/長崎新聞/琉球タイムズ/四国新聞
  • 週間HOTERES 2009年9月号別冊 決定版 必ず成功するホテルリノベーションPart4 オータパブリケイションズ
  • ADDICTAM(アディクタム)2009年8月号 アム アソシエイツ
  • 産経新聞 2011年5月18日朝刊
  • 愛和2011年夏号(社)実践倫理宏正会

脚注[編集]

外部リンク[編集]