交響曲第2番 (ルーセル)

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交響曲第2番 変ロ長調 作品23, L. 26 は、アルベール・ルーセル1919年から1921年にかけて作曲した交響曲

概要[編集]

前作『第1番 ニ短調』(作品7, L. 8)から15年ぶりに作曲されたが、構想は1916年から練られており、第1楽章は1919年ブラン岬フランス語版で作曲し、残りの楽章は健康上の問題で中断しながらも1920年に完成させた。1921年にはオーケストレーションに着手した。

初演は1922年3月4日に、曲を献呈されたルネ=バトンの指揮でパドルー管弦楽団により行われた。しかし、初演時の評価は賛否両論であり、結果的には失敗に終わったが、一方で指揮者のセルゲイ・クーセヴィツキーは本作に賛辞を送っており、次に作曲された管弦楽曲『管弦楽組曲 ヘ長調』(作品33, L. 39)はクーセヴィツキーに献呈されている。

楽器編成[編集]

ピッコロフルート3、オーボエ2、イングリッシュホルンクラリネット2、バスクラリネットファゴット3、コントラファゴットホルン4、トランペット4、トロンボーン3、チューバティンパニトライアングルタンブリンシンバル大太鼓チェレスタハープ2、弦五部

曲の構成[編集]

全3楽章、演奏時間は約40分。

  • 第1楽章 ラン(ゆるやかに)
    変ロ長調、4分の3拍子
  • 第2楽章 モデレ(中庸の速さで)
    8分の6拍子。
  • 第3楽章 トレ・ラン(とてもゆっくり)
    4分の4拍子 - 4分の3拍子。

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

交響曲第2番 変ロ長調 作品23, L. 26の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト